高校生にとって、髪型は自分の個性を表現するためにも大事だ。一方で、校則や部活の決まりで髪型を制限する場合も多い。高校生は髪型の制限についてどう思っているのか。LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の高校生に「髪型のルール」についての本音をアンケート。139人が回答してくれた。寄せられた声の一部を紹介する。(上坂太駈)
女子はセミロング、男子はツーブロックが人気

女子に今の髪型を尋ねると、「セミロング」「ミディアム」など肩から胸にかけての長さが多数を占めた。胸下まで伸ばすロングは18%だった。一方で、「ショート」や「ボブ」といった短めスタイルも2割程度いた。
男子は「ツーブロック」が34%と最も多く、「ショート」「マッシュ」「センターパート」など流行を意識した髪型が続いた。刈り上げや坊主にしている人は11%だった。
髪型についてのルール、半数以上が「ある」

校則や部の決まり(部則)に髪型の制限があるかを尋ねると、「ある」と「ない」が半々で、校則または部則に制限があると答えた人を合わせると53%、制限がない人は47%だった。
長さのルールが多い
続いて、制限が「ある」と答えた人に具体的な内容を尋ねた。
「肩に髪がついたら結ばなければならない」(なっぴー・1年)、「セーラーの襟ラインにかかると結ぶ」(みなみ・3年)、「前髪が目にかかっているとダメ。もみあげは耳より下はダメ」(くんくる・1年)など、長さに関するルールが多かった。
「黒、茶、紺色以外のヘアゴムや、色を問わずシュシュを使うのは禁止」(なーこ・3年)、「巻いたりワックスをつけたり、手を加えたりしてはいけない」(雫・2年)、「アイロンやコテの持ち込み、髪染め、パーマ禁止」(からし・1年)のように、髪にアクセサリーやアレンジ禁止のルールもあるようだ。
「触覚」を巻けない、野球部は絶対坊主
「触角を巻いてはいけない」(小梅・1年)、「男子が髪を伸ばしてピンを使ったり、ツーブロにしたりすると怒られる」(SN・2年)、「野球部は絶対坊主、バレー部もショートカット」(ファン太・3年)と、具体的な髪型が禁止されたり、指定されたりしているという声も寄せられた。

もしルールがなかったら?
続いて、仮にルールがなければやってみたい髪型について尋ねてみた。「顔があまり大きく見えないので、触角を垂らしたい」(紗英・1年)、「巻き髪をしたい。かわいくて高校生らしい」(あまね・1年)「冬が寒いのでロングで下ろしたり、ハーフアップとかしたりしてみたい」(もち・3年)という声や、髪染めをしてみたいという意見も多かった。
髪型の決まり、賛成?反対?
続いて、校則や部則で髪型に制限を設ける点について、自由に意見を書いてもらった。
■賛成派「髪型は学校のイメージに関わる」「ルールの中で個性を出せばいい」

「制限が必要派」の意見の一部を紹介する。
「場に適した髪型をするのは大切。そのためのルールなら文句は特にない」(ななちゃ・1年)、「奇抜な髪型の人がいたら学校のイメージが悪くなる」(パンプキン・1年)と、場に応じた髪型のルールは必要だという声が寄せられた。
「制限があるからこそ、ハメを外しすぎる人が少なくなる」(はろー・1年)、「校則の中で個性を出すのが青春の醍醐味(だいごみ)」(ベーコン・2年)という声もあった。
■反対派「個性が出せない」「勉強には関係ない」「自分の判断が大事」

続いて、「制限が不要派」の意見の一部を紹介する。
「生徒が適切に判断できれば制限は必要ない。本人の意識に任せた方がよい」(ピーマン・3年)、「自らTPOに合った髪型を考えるのが大切」(やっぴー・2年)と、自分でTPOを判断するのが大事だという意見が多かった。
「個性が出しにくくなってしまう。髪はその日のモチベーションにもつながる」(もこ・2年)という意見や、「体育の授業などは制限があって良いと思うけれど、勉強に関係ないのに規制する必要を感じられない」(みか・2年)など、「ルールを設ける理由が分からない」という声も寄せられた。
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