「ゲーム・インタラクティブアート専攻」の専任教員の顔ぶれ

新専攻「ゲーム・インタラクティブアート専攻」の開設時の専任教員の顔ぶれは次の通り(2025年7月時点の東京藝術大学の資料による)。

小山順一朗教授

小山順一朗教授(東京藝術大学提供)

<企画・ゲームデザイン領域担当>1966年生まれ。日本大学理工学部精密機械工学科卒業。ナムコ(現:バンダイナムコグループ)入社後「アイドルマスター」「湾岸ミッドナイトMAXIMUM TUNE」「マリオカートアーケードグランプリ」「機動戦士ガンダム戦場の絆」「新太鼓の達人」「釣りスピリッツ」など100種類以上ゲームタイトルを開発。 VRテーマパーク「VR ZONE」を立上げ、 VRアクティビティ27種を開発し、XR分野において多くの知見を得る。現在は、日本工学院専門学校にて教育革新プロジェクト「Vision Craft」のエグゼクティブプロデューサーを務める。

三宅陽一郎教授

三宅陽一郎教授(東京藝術大学提供)

<ゲームテクノロジー領域担当>1975年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(工学)。2004年よりデジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。スクウェア・エニックス リードAIリサーチャー。著書に『人工知能の作り方』『ゲームAI技術入門』『戦略ゲームAI解体新書』など、共著に『スクウェア・エニックスのAI』『FINAL FANTASY XVの人工知能』『ゲーム情報学概論』『数学がゲームを動かす!』など多数。『大規模デジタルゲームにおける人工知能の一般的体系と実装』にて2020年度人工知能学会論文賞を受賞。

桐山孝司教授

桐山孝司教授(東京藝術大学提供)

<社会応用領域担当>1964年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士後期課程修了。工学博士。東京大学人工物工学研究センター、スタンフォード大学設計研究センターなどを経て現在は東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻教授。2016年より大学院映像研究科長。工学設計の知能化を出発点として、知識情報処理、インタラクティブメディア、映像メディア学などの分野で研究を行ってきた。EUCLID(佐藤雅彦+桐山孝司)として「計算の庭」「指紋の池」「統治の丘」などの作品を発表している。※大学院映像研究科メディア映像専攻より移籍

八谷和彦教授

八谷和彦教授(東京藝術大学提供)

<文化・美学領域担当>1966年生まれ。九州芸術工科大学(現九州大学芸術工学部)画像設計学科卒業後、コンサルティング会社勤務の後、1997年にSo-netからリリースされた《ポストペット》の原案、開発ディレクションを務める。1998年に(株)PetWORKsを設立。現在は東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授、東京藝大芸術情報センター長(2023.4〜)、任天堂(株)社外取締役(2025.6〜)作品には《視聴覚交換マシン》や《ポストペット》などのコミュニケーションツールや、ジェットエンジン付きスケートボード《エアボード》やメーヴェの実機を作ってみるプロジェクト《オープンスカイ》などの乗り物のシリーズがあり、作品は機能をもった装置であることが多い。2024年に「PLAY! 藝大ゲーム図書館計画(Lv1)」を企画。※美術学部先端芸術表現科・大学院美術研究科先端芸術表現専攻より移籍

牧奈歩美准教授

牧奈歩美准教授

<映像表現領域担当>1982年生まれ。南カリフォルニア大学映画芸術学部アニメーション学科修士課程修了後、東京藝術大学大学院映像研究科博士後期課程修了。博士(映像)。2000年代から短編アニメーション作品を制作し、米国映像制作スタジオや教育研究を経て現在は東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻准教授。近年はイマーシブメディアの研究にも活動を広げている。これまでの作品上映・展示は文化庁メディア芸術祭、SIGGRAPH Asia VR Showcase、アヌシー国際アニメーション映画祭、フルドーム映画祭(ドイツ)など。研究発表はSIGGRAPH、 SIGGRAPH Asia、日本アニメーション学会など。※大学院映像研究科アニメーション専攻より移籍

薄⽻涼彌助教

薄⽻涼彌助教

1991年生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科修士課程修了。東京藝術大学COI拠点で映像上映システムの開発や、ゲーム表現の医療応用の研究開発に携わる。映像表現から制作活動を開始し、作品は世界各地のアニメーション映画祭で上映。ゲーム作品はスマートフォンを用いた新しいゲーム体験を提案する「ゾウだけが解けるパスワード」が神ゲー創造主エボリューションのグランプリを受賞。その他「マイエクササイズ」「詩が書けなかった日」など他の作家とのコラボレーション作品も多数。

⾦井啓太助教

⾦井啓太助教(東京藝術大学提供)

1994年生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科修士課程修了後、教育系メディア事業会社で、主にスマートフォン向けのゲームアプリを制作。その後、東京藝術大学大学院映像研究科ゲームコースの教育研究助手として勤務。動く糸で映像を編む装置『tricotgraphe』や、雪壁に写真を投影してタックルすることで、記憶に触れようとする映像作品『追憶と槌』などを発表している。現在はインディーゲーム作家としても活動中。