全国高校定時制通信制卓球大会が8月14日~ 16日、東京で開催された。定時制、通信制の高校で学ぶ生徒を対象とした大会に、今年もさまざまな思いを胸に秘めた選手たちが集まった。
「もっとうまくなりたい」と話す八代工(熊本)の和田流星(1年)=熊本・八代四中出身=は、昼間は実家の手伝いをしながら、夜は同校の定時制に通う。練習時間は多くて2時間が限度。そのため、休日は地元のクラブチームの練習に参加して今大会を目指した。
開陽(鹿児島)の通信制で学ぶ工藤直樹(3年=写真左)=鹿児島・日当山中出身=は団体戦に出場。ダブルスでペアを組む森岡勝俊(3年=写真右)=同・鹿児島南中出身=とは、仕事の都合でなかなか練習日を設けることができず苦労した。「二人で練習できたのは1、2回。もっと密度の濃い練習をして来年もまた出場したい」と力強く語った。参加選手の卓球へ懸ける思いは、今年も熱いものばかりだった。 ( 文・写真 東憲吾)