インターハイで7度の優勝を誇る厚木商(神奈川)ソフトボール部。2012 年に部史上2度目の大会連覇を達成したが、昨年は初戦でまさかのコールド負け。全国屈指の強豪が、地元で王座奪還を目指す。(文・写真 小野哲史)

インターハイで7度の優勝を誇る厚木商(神奈川)ソフトボール部。2012 年に部史上2度目の大会連覇を達成したが、昨年は初戦でまさかのコールド負け。全国屈指の強豪が、地元で王座奪還を目指す。(文・写真 小野哲史)
 
 昨年の初戦敗退を振り返り、主将の柿崎萌乃(3年)=神奈川・旭陵中出身=は「敗因は自分たち自身にあった」と語る。
 「宗方貞徳監督からいつも『高校生として学校生活をきちんと送ることが何より大切だ』と言われていました。負けた瞬間、そういう部分が、まだできていなかったことを実感しました」
 新チームになってからは、全員が礼儀や感謝の気持ちを持ちながら学校生活を送り、今まで以上に厳しい練習の毎日を過ごしてきた。その結果、苦しい場面でも諦めないタフな心が身に付き、6月の関東大会とインターハイ県予選での優勝につながった。

 
「勝つ」確信を持つ
 4番の坂本結愛(3年)=同・橘中出身=と、変化球とコントロールの良さが持ち味のエース・本田菜緒子(3年)=同・光丘中出身=を軸に、総合力で戦うのが今年の厚木商だ。「『勝ちたい』と思っているだけでは勝てない。『勝つ』という確信があるチームが日本一になれる」と柿崎。強い気持ちで2年ぶりの制覇を目指す。

【写真説明】右:強打でチームを支える坂本結愛