私は海外で暮らした経験がない、いわゆる「純ジャパ」ですが、高2で英検1級に一発で合格しました。どうやって勉強したかを紹介します。(高校生記者・クォッカ=2年)

【単語】単語帳を何周もしてたたき込む

まず、英検対策に欠かせないのは単語力の強化です。私は『英検でる順パス単』(旺文社)シリーズを使っていました。

単語帳はボロボロになるまでやりこみました

1回で覚えようとするのではなく、単語帳を何周もします。「単語と友達になる」くらいにたたき込みます。私は登校中の踏切や信号の待ち時間や、お風呂に入りながら単語帳を見ていました。

私は英検本番までに単語帳を5周して、やっと8割くらい頭に入りました。どうしても覚えられないものは単語カードに書き、ポケットに入れて持ち歩きました。通学中や休み時間に見る習慣をつけるといいです。

【リーディング】なぜその選択肢が正解かを復習する

リーディングは、いろいろな問題集を使って対策しました。英検の過去問はもちろん、『7日間完成 英検予想問題ドリル』(旺文社)シリーズや、『英検総合対策教本』(旺文社)シリーズを使いました。1級のリーディングは内容も面白くて勉強になるので、毎回楽しんで読んでいました。

解いた後は、必ず復習をしました。分からなかった単語を調べて単語カードにまとめたり、解答の根拠となる部分に線を引いたりして、なぜその選択肢になるか考えました。

問題を解いた後は必ず復習した

【ライティング】ニュースを見て知識をインプット

ライティングは一番対策に重きを置いていました。四技能の中で一点の重みが一番大きいからです。

1級のトピックは、日本語でも書くのが難しいくらい専門性が高いものが多いです。普段からニュースや新聞を見ておく必要があります。

しかしエッセーの内容はそこまで深く知っておく必要もなく、一般教養レベルが書けていれば問題ありません。中学校の社会の資料集くらいの知識で対応できるはずです。難しい単語をエッセーに組み込むと語彙(ごい)の点数が高くなるので、言い換えはできないか意識してみてください。

私はインターネットや参考書からお題を探し、書いたら学校の先生、ChatGPTに添削してもらっていました。

【リスニング】聞き取るために単語を覚えた

リスニングは特に対策をしなかったのですが、聞き取るためには単語力が必要です。しっかりと単語帳をやり込むのがおすすめです。

【スピーキング】即興スピーチ対策を徹底

一級のスピーキングには、「2分スピーチ」があります。カードに書かれたお題の中から一つ選び、即興でスピーチをするものです。準備時間は1分しかないので、日頃からニュースや新聞を読んで予め教育や環境問題などの知識を蓄えておくことが大切です。

私は『面接大特訓』(Jリサーチ出版)という参考書を読み込みました。何度も練習して、時計を見ずに2分ちょうどで終わらせることを意識しました。学校のネイティブの先生に練習をお願いし、発音や流暢さなどを確認してもらいました。

帰国子女じゃなくても英検1級に合格できる

英検1級は帰国子女しか取れない……と思っていましたが、以上の勉強法で一発合格できました。みなさんの勉強の参考になれば幸いです。

クォッカ 東京都在住。演劇部所属。あんさんぶるスターズの朔間零推し。アニメを観るのが大好き。