日本英語検定協会は、2025年度から実用英語技能検定(英検)の準2級と2級の間に導入する新たな級の名称を「準2級プラス」に決め、発表した。
協会によると、英検はこれまで高校1年生で準2級、高校卒業時に2級の取得を目標にレベルを設定してきたが、「準2級までは順調に取得できても、2級でつまづく人が多い」といい、学校現場からも2つの級の難易度の差が大きいという指摘があったという。「準2級プラス」の新設によってそのギャップを埋めて「身近な目標」にしてもらうことで、英語学習者のモチベーションを上げるのが狙いという。
「準2級プラス」という名称は、「2級合格に向けた足掛かりとなる級である」ことをわかりやすくし、また「プラス」の語には、「前向きに英語学習のモチベーションを高めてほしい」という思いも込めたという。
「準2級プラス」の合格基準スコア(英検CSEスコア)は1829。学習者が準2級合格後から2級に向けた取り組みが適切であることを確認できるように決めたという。出題は、準2級と2級との橋渡しとなるよう、受験者に身近な社会的話題を扱うという。2025年度以降も、既存の級の名称とレベル、合格基準スコアは変更しない。
「準2級プラス」の詳細は公式サイトを参照。「サンプル問題」も掲載されている。