矢萩友喜さん(飛鳥未来高校横浜関内キャンパス・3年)は、企業と若者が交流できる「ノンアルコールBAR」を運営するビジネスプランプランを考案。高校生らが新規事業のアイデアで競う「第12回高校生ビジネスプラン・グランプリ」(日本政策金融公庫主催)に出場した。矢萩さんに、大会出場までの流れを聞いた。
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矢萩友喜「ご縁BAR 人生を変えるきっかけを若者に」(優秀賞)
企業と若者が気軽に交流できるノンアルコールBARを運営し、多様な出会いの場 を提供するプラン。居場所がないと感じる10代の若者に多様な出会いの場を提供する。
人生の転機からアイデアが生まれた
―大会に出場したきっかけや、どうやってアイデアを思いついたか教えてください。
将来実業家になりたくて、大会参加を決めました。
幼少期に家庭が崩壊し、小中学校時代ではいじめを受けていたんです。人生を諦めかけたとき、有名なTikTokerである恩師と出会い、たくさん助言をもらったことで人生が変わりました。

今多くの課題を抱えている若者に、人生を変えるきっかけを提供したいと考え、プランを思いつきました。
企業にひたすら電話し商談を持ちかけた
―ビジネスプランを構築するまでのプロセスは?
大企業や中小企業の方にひたすら電話をかけて、自分のビジネスに協賛していただくことはできないのか、商談を持ちかけました。無念な結果となりましたが、多くの人に頭を下げてフィードバックをもらえました。
ファイナリストに決まってからほぼ毎日、協力してくださった企業のかたと最低5人、多くて10人以上とヒアリングを重ね、資料をブラッシュアップしていきました。
過去の参加者全ての動画やファイナリストのプラン内容を見て、「このままだと負けるぞ」と言い聞かせながら気持ちを奮い立たせていました。
新しい世界に積極的に飛び込んで
―ゼロからアイデアを生み出すコツを教えてください。
身近で困っている、苦しんでいる人を救うにはどうすればいいのかを考えることです。自分の知らない世界に積極的に飛び込み、新しい情報や多様な人々とたくさん関われば、アイデアを生み出せます。そうして、オリジナリティーあふれる発想につながると思います。私はこの方法で視野を広げられて、より良い案に近づけられました。