高校に進学すると、授業内容が急に難しくなり、どのようにノートを取ったらよいかと悩む声を多く耳にします。県内トップ校に通う私が、おすすめの5教科のノートのとり方を紹介します。(高校生記者・緑式部=2年)
教科ごとにノートの取り方を変える
私はノートを取る上で「効率」「正確性」「習慣化」を大事にしています。美しく書くよりも大切なのは、ノートをとることで学習内容が整理でき、後から見返しやすくして学習内容を確実に定着させることだと思います。
そのため、私はそれぞれの教科の特性に合わせて要点的にノートをとるように心がけています。
【古典】見開き2ページをたっぷり使う
例えば古典では、見開き2ページをたっぷりと縦書きで使います。上ページには黒のボールペンで書いた原文をベースにしながら、横に現代語訳を書き入れます。

この時、3~4行空けて余白をたっぷりとることがポイントです。下ページは、授業で学んだ重要事項のメモに使っています。
【数学】予習・復習で分ける
数学はノートのページを半分に折ります。左側は予習用として教科書の練習問題を解き、間違えたところや解き方が曖昧だったものに印をつけておきます。印をつけたところは、授業で重点的に確認します。

右半分は「授業用ノート」とします。新しく学んだ解き方や、同じ問題でも別解があることもあるので、メモをします。ノートのとり方を少し工夫するだけで、「予習→授業→復習」のサイクルが自然とできました。
【英語】色ペンで知らなかった単語をメモ
英作文の授業では、予習としてノートの左ページに自分で考えた英文を書きます。授業で答え合わせをし、新たに得た別解を空いているスペースに記入したり、大切な文法事項をメモしたりします。
自分の知らなかった英単語やコロケーション(よく使われる単語の組み合わせ)は色ペンで強調し、すぐに覚えるようにします。

【理科】図を丁寧に書く
理科科目は物理を選択。図を描くことが問題を解く上でポイントになるので、難しい問題こそ図を丁寧に描いています。

授業の最後に「今日のポイント」コーナーを作り、授業内容を自分の言葉で端的にまとめています。授業全体を聞いて要点を押さえる練習にもなるのでおすすめです。
【社会】ちょっとした豆知識をメモ
社会科目は地理を選択。ちょっとした豆知識をメモしておくと、記憶の定着に役立っておすすめ。理科と同じく、授業の最後に「今日のポイント」をまとめています。

全教科に共通するポイントとして、色ペンに役割を持たせること、余白をたっぷりとること、「ここ大事! テストに出すかも」など先生が強調したことは大きく書くことなどを心がけています。皆さんも、自分に合ったノートのとり方を見つけてください。