大将を務める桜井浩太郎

団体戦で2年連続2度目の出場を果たす柏日体(千葉)相撲部。創部4年目の新興チームが、初の全国制覇に挑む。(文・写真 小野哲史)

2011年に部員3人で創部した。戦力が整った昨年は県予選を勝ち抜き、インターハイ初出場を果たした。日本一を目指して臨んだが、結果はベスト16で敗退。完全燃焼できないまま大会を終えた。永井明慶監督(32)は「出られたことで満足した部分があった」と振り返る。
大将として出場した桜井浩太郎(3年)=茨城・新利根中出身=は「僕自身は一度も勝てず、悔しかった。この1年間、自分の力を出し切れるように稽古を積んできた」と話す。高校生トップクラスのパワーを武器に「まわしさえ取ることができれば、負けない自信がある」と雪辱に燃える。
部は「意志あるところに道は開ける」をモットーに、部員13 人で練習を積む。5月の高校相撲金沢大会では3位に入賞し、インターハイに向けて弾みをつけた。主将の花下豊(3年)=埼玉・岸中出身=は「3位は大きな一歩。まだ発展途上のチームなので、本番までに仕上げて頂点を狙いたい」と意気込む。