私は中3の夏、偏差値が大きく上がり、志望校を変更しました。当時、塾の先生に言われた「1日13時間の勉強は当たり前」という言葉を真に受け、実行。入試直前に体調を崩してしまいました。(高校生記者・もん=1年)
「1日13時間勉強は当たり前」と言われ
私は高校受験を控えた昨年の夏休みに、偏差値が大きく上がり、志望校を変更しました。塾の先生に志望校を変えたことを伝えると、「その高校を受ける人は休日13時間の勉強は当たり前だから、これから頑張ろう」と言われました。
当時、中学で同じ高校を志望している人の中には、定期テストで私よりいい成績を取っている人もいました。そんなこともあり、合格に自信がなかった私は先生の言葉をうのみにしてしまいました
実行したら体調を崩した
13時間勉強するため、楽しんでいた習い事も休みました。全ての時間を勉強に充てようと無理をしたんです。私の中にあった「13時間やれば成績が上がらないわけない」という思い込みや、模試の成績が大きく上がらない焦りから、つらい気持ちを無視していました。結果、入試1カ月前にインフルエンザに感染。治った後もストレスから胃痛を起こし、ご飯も満足に食べられなくなりました。
入試直前なのに体調を戻しながら勉強する状況になりましたが、あえて趣味や娯楽の時間を作りました。勉強だけの毎日から、「やりたいこと」をしつつ「やるべきこと」を終わらせるスケジュールに変えたんです。入試2週間前には完全に体調が回復し、無事志望校に合格できました。
受験生の数だけ勉強法はある
高校ではたくさんの課外活動に参加し、部活で大好きな先輩たちに出会って楽しい日々を送っています。
今も、1日13時間の勉強が私にとって正解だったとは思えません。受験生には受験生の数だけ、自分に合った勉強法があると思うし、私には合わなかった13時間の勉強が合う人もきっといると思います。自分に合った勉強法がわからない時は、周りの人からアドバイスを受けることで新たな視点を得ることも大切です。しかし、最終的に合う・合わないを判断するのは自分自身であることを忘れないでください。