今年、文化祭実行委員会でリーダー役に指名されました。ところが、私は中心的な役割を担うのが苦手……。引き受けると決意したきっかけは、先輩からのLINEでした。(高校生記者・おむすび=2年)
文化祭の副班長に指名され
私の学校の文化祭実行委員は、装飾班、広報班など10班に分かれています。私はバンド演奏やダンスパフォーマンスイベントで曲やマイクの音量調整を担当する「機材班」に所属しています。
昨年の文化祭が終わった直後、機材班の副班長を務めていた2年生の先輩に「来年は副班長をやってほしい」と頼まれました。ところが、私は元々リーダー役が苦手です。さらに、3年生の班長と共にメンバーをかっこよくまとめ上げる先輩の姿に圧倒されて完全に自信を喪失していました。「引き受けたら迷惑になる」と思い、断ったんです。

先輩のLINEで挑戦する勇気をもらい
そんな私に先輩から送られてきたのが、「おむすびはできる子です!」というメッセージ。憧れの先輩にそう言われたことがうれしくて、泣きそうになるのを堪え、画面をスクショしました。
挑戦する勇気をもらった私は、すぐに「副班長をやる」と先輩に伝えました。今思い返すと、自分があまりにもチョロくて笑いそうになります。
「覚悟を決めた」私、不安を乗り越え完遂
今年の文化祭2日目に行われた全てのイベントで、班を指揮することになりました。不安でいっぱいでしたが、「先輩が『できる』と言ってくれたから大丈夫」と覚悟を決め、周りの力を借りつつ何とか完遂。「頑張ったね」「お疲れさま」と先輩方に声をかけられ、他の班の副班長たちとたたえ合い涙を流しました。打ち上げで行った河川敷での花火は忘れられません。
不安でしたが、苦手でも役割を精いっぱいこなしたことが自信になり、挑戦してよかったと心から思います。背中を押してくれた先輩には感謝しかありません。
来年は班長です。得た自信を力に変え、仲間と協力して今年を越える最高の文化祭を作っていきたいです。