12月23日から29日まで東京体育館で行われた全国高校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ)。男子では、初出場の星翔(大阪)が、昨年8月の全国高校総体(インターハイ)で敗れた八王子(東京)と初戦で対戦。反省点を生かして奮戦した。(文・写真 青木美帆)
再戦の予感はあった。インターハイで72-100と大敗した相手。「リベンジできると思ったので(対戦が決まり)うれしかった」と梶井涼矢(3年)=大阪・高倉中出身。チームもがぜん、燃えた。
夏の教訓をフルに生かして戦った。八王子の留学生センターがボールを持ったら即座にダブルチームを仕掛け、ドリブルした瞬間を狙って手を出す。時間を使いつつ隙を見て速攻を出すオフェンスもはまり、32-41と射程圏内で前半を終える。後半も八王子のペースを乱すプレーを展開したが、終盤のアウトサイドシュートが決まらず62-82で敗れた。「悔しさがないといったらうそになるけど、持っている力は出せたと思う」と、この日チーム最多の得点を稼いだ梶井。多くの選手たちの表情も晴れ晴れとしたものだった。
■入学前から全国が目標
3年生の多くは中学時代から親しく、辻陵矢(3年)=同・友渕中出身=を中心に誘い合って星翔に進学した。昨年度から主力で活躍してきた3年生がチームを引っ張り、今年度は府の主要4大会で初優勝を達成。主将の三輪遼太朗(3年)=同・三稜中出身=は「入学前からずっと『高校で全国に行こう』と話していた。大阪のどこの高校よりもその気持ちが強かったから、結果が出せたんだと思う」と振り返った。