私は「気象病」を患っています。気象病は、気圧、湿度、温度などの変動によって自律神経が乱れて起きる体の不調の総称で、頭痛やめまいなどの症状が出ます。どんな日常を過ごしているか伝えます。(高校生記者・ツボ浅子=3年)
天気が悪いと体調不良に
中学生の頃、天気が悪い日やその前後に体調が悪くなることに気づきました。部活も休みがちになっていたので母と病院に行ったところ、医師から「気象病」(天気痛)と診断されました。
気象病の症状は、めまい・吐き気・頭痛・肩こり・倦怠(けんたい)感・気持ちの落ち込み・眠気・不眠・耳鳴りなどさまざまで、日常生活にも支障をきたします。教室の蛍光灯をまぶしく感じたり、眠気に襲われたりして授業に集中できないこともあります。
修学旅行では大雨が降って、ひどい吐き気や頭痛、めまいに襲われました。病院から処方されている薬を服用しましたが、体調が落ち着くまで一緒に回っていた友達に迷惑をかけてしまいました。
日記に症状を記録
いろいろな症状に悩まされる気象病ですが、だんだん自分なりに付き合い方が分かってきました。その一つが日記です。私はその日の天気や予定、体調が良くなかった日はどのくらい生活への支障があったか、頭痛はどのくらいしたか、薬をいつ服用したのかなどを細かく書いて、通院のたびに主治医に見せています。記録することで、頭痛がおこるパターンを知ることができるんです。
自分の体と工夫して向き合う
さらに、アイマスクや耳栓など「これがあれば体調が悪くなっても大丈夫」というものをポーチにまとめて入れ、毎日持ち歩きます。これが安心につながっています。
体調が悪い日はマッサージをすることもあります。指で耳をつまんで上下、横に動かします。他にも、手のひらで耳を覆って温めたり、肩周りの血行をよくするために腕を回したりしています。
頭痛がする日は、冷えピタを貼って暗い部屋で横になりながら朗読などを聞いています。頭痛に響かないよう、低音で落ち着いた声の人を選んで聞くと落ち着きます。
気象病の症状はさまざまです。今後も無理をすることなく、気象病と付き合っていきたいです。