男女14人の剣道部。中でも女子部員たちが快進撃を続けている。県高校新人大会(昨年11月)で38年ぶりの女子団体優勝、第44回県高校選抜剣道大会(5月)で女子団体初優勝、そして6月の県高校総合体育大会では41年ぶりとなる女子団体優勝を飾り、全国高校総体(インターハイ)の出場を決めた。

県高校総体で個人優勝にも輝いた女子主将の牧原美佳さん(3年)は、「試合中は攻めの気持ちで、自分たちの力を出し切るように意識しています。チームみんなで声を掛けあい、明るい雰囲気で試合に臨むように心掛けました」と振り返る。

普段の練習では、技術面よりも所作など剣道に取り組む姿勢を重視して鍛えている。特に、腰を下ろし上体を正す「蹲踞」の姿勢から礼をするまでの立ち合いの練習にかなりの時間を割く。「立ち合いは試合の勝ち負けには関係ありません。しかし、人間形成において必要なことです」と、顧問の赤嵜竜一先生は強調する。美しい所作は、苦しい試合にも立ち向かう内面の強さを磨くことにつながるという。インターハイではベスト8が目標だ。 (中田宗孝)