私は昨年の冬、ニュージーランドに2カ月間留学しました。周りに知り合いはおらず、聞き取れない英語に戸惑う毎日。翻訳アプリでしか会話ができなかった状態から始まった留学生活を、どのように乗り越えたのか紹介します。(高校生記者・るぅか=3年)

英語が話せない自分を変えたい

留学してすぐは周りの英語が全く聞き取れず、翻訳アプリを使って会話をしてもらっていました。伝えたいことがあるのに自分の言葉で伝えられないもどかしさと、毎日葛藤していました。

ホストファミリーと行ったスカイタワー

そんな私を変えたのは、「あの子は英語が話せないから」という現地の友人からの一言。「必ず変わってみせる!」と、心に火がつきました。どのようにすれば英会話ができるようになるかを考え、4段階のステップアップ計画を立てて実践しました。

【1】「自分は赤ちゃんだ」と思う

1つ目は、現地の英語に慣れるために、英語を聞ける環境に身を置くことです。とにかく英語を話している人のところへついていきます。大切なことは、「自分は赤ちゃんと同じだ」と思う気持ちです。赤ちゃんのようにわからない英語をとにかく聞いて、耳が慣れるようにしていました。

ニュージーランドの歴史を学んだ博物館

【2】友人の発言をまねする

2つ目は、現地の友人の発言をトーンなども合わせてまねすることです。日本でも習うようなフレーズが出てくることがあります。そのフレーズを現地の人はどのようなトーンで言っているのか生で学ぶことによって、英語の話し方を身につけられます。

【3】自分で考えた言葉を話す

3つ目は、短い単語であっても自分で考えた言葉を発することです。私は現地で面倒を見てくれた「バディ」がいたのですが、バディが遅れて来ると教えてくれた友人に「また?」という意味で“Again?”と言いました。ここで初めて自分の言葉を友人に伝えることができたんです。その成長にハイタッチをしてくれた友人の姿を今でも覚えています。

【4】初対面の人と会話を続ける

4つ目は、初対面の人であってもあいさつだけで終わらず会話を続けることです。人見知りの私にとって話を続けるのはとても大変でしたが、回を重ねるたび、さまざまなことを話せるようになりました。

この4つのステップによって、翻訳アプリを使わずに自分の言葉を伝えられるようになりました。

大好きなオークランドのシティーの風景

留学することに不安を感じている人がいるかもしれません。でも、努力していれば必ず周りの人が助けてくれます。ぜひ、一歩踏み出して挑戦してほしいです。