私は中学3年生のときに「起立性調節障害」と診断されました。なかなか朝起きることができず、学校に行けない日が続きました。再び登校できるようになるまでの日々を伝えます。(高校生記者・ベル=2年)
中3で原因不明の頭クラクラ、妹からは「甘え」と言われ
私は中学3年生の秋から体調が悪くなりました。朝起きると頭がずっとクラクラ回って、起き上がれず、学校に行けなくなりました。当時は原因も理由も分かりませんでした。
12月ごろ病院に行くと、起立性調節障害と診断されました。学校に行きたくても起きられない日々が続き、妹には「甘えているんじゃないの?」「ねえねだけ休んでいいな」と言われ、とても情けない気持ちになりました。
卒業9日前に登校「生きていてよかった」
高校受験も迫っていたのですが、先生や家族の支えもあり、どうしても行きたかった高校を受験し合格。その後、卒業までの間、クラスメートがプリントの裏にメッセージやその日あったことなどを書いて、ポストに入れてくれました。
おかげで、卒業の9日前にようやく学校に登校でき、みんなは私を歓迎してくれました。生きていてよかったと思いました。

高校入学1週間で不登校に
ですが、高校に入学して1週間もしないうちに登校できなくなりました。そのうち、学校に行けてもクラスメートに無視され、LINEで連絡しても既読無視。学校への恐怖感と自分の情けなさに絶望し、1年生の10月に通信制高校に転校しました。
週5日登校できるコースを選び、少しずつ学校に通えるようになりました。学校には同じ病気を抱えている子や自分の殻を破ろうとしている子など、たくさんの子がいて、みんな私を否定せず、認めてくれ、今では毎日登校できています。
登校できるまでに1年かかった
私は学校に行けなくなって、再び登校できるようになるまで約1年かかりました。その間、家族や友達、中学校、高校の先生はずっと見守り、応援し続けてくれました。面と向かっては言えないけれど、感謝の気持ちでいっぱいです。
今、同じ病気で立ち上がろうとしている子、学校に通いたくても通えない子などたくさんいると思います。そんな時、自分を認めてもらえること、必要とされていることが、私にはとても支えになりました。