「成績が上がる」「偏差値が上がる」などのキャッチコピーで、いろいろな勉強法が紹介されています。それを参考にすることは大切ですが、一番重要なのは「自分に合った勉強法」を見つけることだと思います。(高校生新聞記者・桜いをり=3月卒業)

【1】勉強法の情報を集める

どんなに効果があるといわれている勉強法でも、万人と相性がいいわけではありません。自分に合った勉強法を探すためには、情報収集することが大切です。

まずはいろいろな勉強法を「試す」ことから

友達にどんなふうに勉強しているか聞いたり、先生におすすめの方法を質問したり、勉強法について解説している書籍を読んだりして、どんな勉強法があるのか調べてみましょう。勉強する気力が湧かないときなどに、YouTubeで勉強法の解説動画を見るのもおすすめです。

【2】小テストで勉強法を試してみる

勉強法について情報収集したら、とにかく試してみることが大切。個人的におすすめなのは、小テストでいろいろな勉強法を試し、定期試験ではその中で一番自分に合った方法を使うことです。出題範囲が狭い小テストなら、いつもと違う勉強法も取り入れやすく、万が一結果につながらなくてもその後の小テストで巻き返しができます。

勉強時間や勉強内容と一緒に、行った勉強法をメモしておくのもおすすめ

【3】合わなかったらすぐ別の方法に

もし試した勉強法が「合わない」と感じたら、すぐに別の方法に移行することも大切です。私も、英単語カードを作ってみたはいいものの、何度反復しても思うように身に付かないということがありました。

その際に思いついたのが、「覚えたい単語で短い文を作ってみる」という方法。単語カードを作った時間は無駄になってしまいましたが、すぐに別の方法に移行したことで「私は用例や文で覚えるほうが記憶しやすい」と気づけました。

音声を使う、手書きする、話す、ビジュアルを使うなど、人によって記憶に残りやすい方法は異なります。ひとつの方法に固執せず、柔軟にいろいろな勉強法を「つまみ食い」してみてください。

【4】工夫を重ねる

進めやすい勉強法を見つけたら、さらに自分で工夫してみましょう。テストを出す先生や教科によって、勉強の仕方は大きく変わってきます。自分に合った勉強法をいくつも持っていることは武器になります。自分に合った勉強法はどれだろう、どうしたらもっと勉強を進めやすくなるだろうと試行錯誤を重ねる中で、学力だけでなく、行動力や探究力も身につくはず。

皆さんが今の勉強法を見直し、より良い勉強法を見つけ出すきっかけになれば幸いです。