多くの学校で一人一人に配布されるパソコンや、当たり前に持っているスマホ。私たちには必要不可欠なものです。しかし最近、周囲のスマホやパソコンの使い方に疑問を感じています。(高校生記者・みとたま=3年)

授業に関係ない動画見る同級生にイラッ

古典の授業中のことです。後ろの席から「カチカチ」という音がしたり、コソコソ声が聞こえたりして授業に集中できず、後ろを見ました。すると、後ろの席のクラスメートがバレないと思って、パソコンで動画を見ていたのです。

メリットもデメリットもある電子機器

周りを見てみると何人か、授業に関係ない動画を見ていました。私は授業に集中したいのに、気を取られてしまいました。イライラしていると先生の怒鳴り声が聞こえ、私の後ろの席の人が怒られていました。先生が怒るのは、もっともです。

スマホが原因で遅刻者続出

次に、体育祭のことです。私が通っている学校では、スマホの使用は禁止されています。この状況に、「スマホの使用を許可してほしい」という多くの生徒の要望がありました。

生徒から寄せられたスマホの使用の目的は「思い出を残したいから」。生徒会や職員会議でも議論があり、何度も話し合いが行われました。その結果、初めて、体育祭の日の昼休みだけスマホの使用が許可されました。

スマホの使用が解禁されたけれど… 

周りの人たちは、大喜びです。しかし私は、スマホを使いたいがためにスマホを使うメリットだけを考えて、デメリットを深く考えていないように感じました。体育祭の昼休みには、ほとんどの生徒がスマホで写真を撮っていました。昼休みが終わり、午後の部が始まるという時。集合する生徒はダラダラ行動。スマホを使うことに夢中になりすぎたのか、集合時間を過ぎてしまいました。このとき初めて禁止ルールの意味がわかった気がしました。

「ルール」には意味がある

内容と度合いにもよりますが、「ルール」は「自分たちを縛るもの」というイメージがあります。以前は私もそう思っていました。「自由がほしい」「縛りをなくしたい」と思うのは当たり前です。

しかし、ルールにも一定の意味があると感じます。いざ、そのルールがなくなると、「ルールがあったほうが良かった」と思う場合も多いと感じました。ルールのもとに、メリットを最大限に発揮できる電子機器の使い方を考えてみてはどうでしょうか。