私は小学校6年生の終わりごろから引きこもりがちでした。そんな私を救ってくれたのは、愛犬の存在です。どうやって外の世界に踏み出したのか、愛犬との日々を伝えます。(高校生記者・ひかりん=3年)

愛犬が不登校の私を救った

初代の愛犬を飼い始めたのは小6の12月。私はその後の3月から不登校になり、ほとんどの時間を一緒に過ごしていました。愛犬がいてくれたことで段々と外にも出られるようになったのですが、中2のときに亡くなってから、再び私も家にこもるようになってしまいました。

2代目の愛犬は、中3のときに野犬として保健所に収容されていたところを引き取りました。臆病で、家に来た当初はずっとケージの中。しかし2代目の愛犬の存在が、再び外に出るきっかけになってくれました。

来たばかりの2代目の愛犬。とても臆病で、一緒に家で過ごしていました

一緒におでかけ、生活も整った

愛犬に人間社会で暮らすための対応力を身に付けさせるため、私も一緒に外に出るようになり、散歩のために早寝早起きをするようになりました。だんだん愛犬が家の環境に慣れてくると、遊び好きな性格だと分かり……。特に頭を使うことが大好きで、「お座り」や「お手」といったしつけもすぐに覚えます。

試しにおやつを使って股(また)の間をくぐらせてみると、とても楽しそうな様子。それがうれしくて、いろいろな技を教えていくようになりました。

社会化のために外に積極的に連れ出すようになりました

ドッグスポーツの大会に出場

愛犬を通じた人脈も広がっていき、ドッグスポーツクラブに所属することになりました。今では一緒にドッグスポーツを楽しんでいます。

ドッグスポーツというとディスクと呼ばれるフリスビーをキャッチする競技などが有名ですが、愛犬は曲に合わせてさまざまな技をする「ドッグダンス」が得意です。大会やショーに参加したこともあります。たくさんの人の前で演技するのはとても緊張しましたが、愛犬と一緒に乗り越えられました。

一緒にドッグダンスの練習をしています

愛犬となら壁も乗り越えられる

以前の私ならできないことも、愛犬と一緒に乗り越えたことによって自信がつきました。愛犬も、他のドッグスポーツのプレーヤーと関わることによって徐々に人に慣れてきています。

一緒にドッグダンスをしているときの愛犬は私のことを本当によく見てくれていて、心がつながっている感覚になれて楽しいです。これからも、愛犬と一緒にゆったりドッグスポーツを楽しんでいこうと思います。