研究や雑学のクイズ満載
京都大学は、中高生を対象としたスマートフォン対応のゲーム型サイト「探検!京都大学」モバイル版を公開した。すごろく形式でクイズに答えながら、京大のユニークな研究内容や、大学生活にちなんだ雑学を知ることができる。サイト制作の常識を破り、「めんどくさい」ことにこだわったという。
ゲームは、すごろく形式で京大の研究分野のほか、学生の男女比やアメリカンフットボール部の優勝回数といった学生生活にちなんだテーマのクイズに答えながら進む。ユニークな研究に取り組む京大の先生も登場する。ただ、スタートに戻ってしまうハプニングもやたらに多く、「京大の研究施設には温泉がある」といった雑学を披露する「こじらせゴリラ」もしばしば現れ、なかなか進まない。
「めんどくさい」ことを追究
京大広報課によると、サイトの制作では「めんどくさい」ことだけを追究したという。京大では、多少遠回りをしてもさまざまな発想や思想と出会うことでひらめきにつながるという「回り道」の精神を大事にしており、「『めんどくさい』ことを楽しめることが将来、イノベーションを起こす人材に必要な素質の一つと考えた」という。
中には「地上から地球の中心までが京大の時計台の何塔分か」を確かめるため、スマホを約21万回スクロールさせることが要求されるトラップも。広報課の担当者は「クリアすると、京大レアグッズがもらえるかも」と話す。
総長「チャレンジ精神、実感して」
ゴリラ研究の第一人者でもある山極壽一(じゅいち)総長は「京大の学生や研究者は、一見無謀だと思われることに自分で問いを立てて果敢にチャレンジする精神を持っている。(サイトを通じ)中高生の皆さんも、京大が大事にしてきたマインドを実感でき、『おもろい』と感じてくれると思います」とコメントしている。
サイトは、「探検!京都大学」を検索してアクセスのこと。