模試を「受けただけ」になっている高校生はいませんか? 弱点をまとめたノートを作ったり、間違えた問題を解き直したり…受け方や受けた後の行動を見直すだけで成績が上がるかもしれません。模試の活用術を、高校生記者たちに聞いてみました。

復習を徹底的に行う

【1】模試ノートを作る

■教科ごとにノートを用意

必ず模試ノートを作成するようにしています。解き直しや類題の演習、模試の分析を各教科行い、次の模試に生かします。やり始めてから成績が上がりました。(青=1年)

振り返り用のノートを作る(写真はイメージ)

■できない原因を明確化

模試後はできていなかった分野や正解できなかった部分をやり直します。やり直しノートを作って、できなかった原因を書きます。先生に「どのような力が足りないか」や「この課題をクリアするにはどうすればいいか」を相談します。自分ではわからなかった解決策や的確なアドバイスで、学力を向上させられます。(みとたま=3年)

■良かった点もメモ

振り返りをノートやふせんに書き出すことがおすすめです。どの部分でつまずいたのか、どこに注意すれば正解できたのかを消化すれば、次は必ず点がとれるようになります。大事なのは「できたところ」と「できなかったところ」をきちんと把握することです。良かった点も記録することで、プラスのイメージをもって次の試験に挑めます。(桜いをり=3年)

【2】文の構造を把握

英語は、意味の分からなかった単語は問題とは関係なくても辞書で意味を調べます。長文では、構造が難しい文の主語・動詞は何かを書き込んだり、前置詞や関係代名詞の働きを考えたりして自分なりに英文構造を解釈します。古文、漢文も意味や構造が理解できなかった文章を自分なりに解釈します。(ASUNARO=2年)

【3】間違えた部分を教科書に書き込む

模試は自分の弱点を明確にするために受けるものです。特に社会などの暗記教科は分かっていない時代や用語をチェックしましょう。間違えた用語を、教科書にマーカー等で印を付ける作業を欠かさず行うことが大切です。苦手な箇所が一目で分かる教科書を作って、どんどん弱点を減らしていきましょう。(あなご=3年)

試験の解き方や効果のある勉強法を試す

【4】解きやすい順番を見つける

「どの分野から解き始めたほうがいいか」も模試を受けるうえで大切です。例えば数学なら、私は関数や図形の問題から解き始めたほうがペース配分をうまくできます。(みとたま=3年)

どの問題から解くか考える

【5】効果のある勉強法を模索する

勉強法の研究に使っています。今回は音読を重視してみよう、得意なところを伸ばしてみようと、模試ごとに対策を変えて、どの対策が一番効果的か試しています。テストは生もの、すぐ復習しないと腐ってしまうらしいので、必ず満点になるまで復習もしています。(こまめ=2年)

受験本番に向けて活用する

【6】何が出題されるか予測する

過去問や時代の潮流からテストにどんな問題が出るのか分析し、合格のために獲得すべき問題と捨てる問題を分けて、獲得すべき問題に全集中する。そうすれば必ず合格に近づく。(まねろう=3年)

過去問を解いて問題を予測

【7】地元以外の場所で受ける

会場を選べる模試の際は、あまり地元ではない場所を選んでいます。普段とは違う環境で模試を受けることで、緊張感を持って試験に臨むことができます。模試で経験を積むことで、入試本番で緊張しすぎることもなくなります。(茶豆=3年)