ファストファッションとは、流行を採り入れつつ、低価格で大量に短いサイクルで洋服を販売するブランドを指します。「安くてかわいい洋服が買えるならいいじゃん!」という人も多いと思いますが、それには裏があるのです。(高校生記者・青=1年)
劣悪な環境の洋服工場に衝撃
私がファストファッションの問題に興味を持ったきっかけは、中学1年生の時に社会科の授業で見た1本の動画でした。それはバングラデシュの洋服工場が崩落してしまったという内容の動画でした。
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その事故で犠牲になったのは女性や子ども。事故が起こった洋服工場では、劣悪な労働環境下で女性や子どもが働かされていたのです。その動画を見て、「自分がいつも買っている洋服も、誰かの不幸のもとで成り立っているものなのかもしれない」と考えるようになりました。
価格の安さだけ見てないか?
洋服の価格は材料費、人件費、販売する店舗費用など、さまざまなお金を踏まえて計算されています。極端に安く売られている洋服の中には、人件費を削減して作られているものも多くあります。
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友人に、洋服を買う時に重視するポイントを聞いたところ、多くの人が「価格」と答えました。高校生からすると安い商品が欲しいというのも分かりますが、商品を買うということは「消費者の選択」です。商品を買うことは、販売する企業に賛同することと同じとも捉えられます。環境や社会に優しい物を購入する人が増えることで、救われる命も多くあるのです。
欲しい服を吟味して買おう
長く愛用できる洋服を吟味して購入することは、環境にも洋服にも優しいサイクルになるのではないかと思い、私はなるべくファストファッションブランドでは買わないようになりました。衝動買いをしないようにしたり、あらかじめ欲しい洋服をリサーチしてから買いに行ったりすることが大切だと思います。
ぜひ皆さんも購入する際に、価格や品質の他にも環境や社会問題に気を配ってみてください。