いじめは、絶対にあってはいけないひどい行為です。しかし、いじめではないけれど、同じくらい相手をつらい気持ちにさせる「思いやりのない行動」について考えたことはありますか? そういった行動で苦しんだ私の経験を話したいと思います。(高校生記者・水素水=1年)

友人の思いやりのない行動に傷つく

私は中高一貫校に通っています。中学2年生から高校1年生の現在まで、友人の思いやりのない行動に傷ついてきました。例えば、話している途中にも関わらず「あ、〇〇ちゃんだ」と他の人の方へ行ってしまったり、自分だけ知らないゲームの話題で盛り上がったり……。そういった「思いやりのない行動」に苦しみ、私は不登校気味になりました。

つらいときに心を癒やしてくれる愛犬

このような行動で苦しむことは、多くの人が経験していると思います。いじめのように意図的に行われている訳ではないので、被害者が「自分の感じ方が悪いのかもしれない」「気にしすぎなのかもしれない」と思い、一人でため込んでしまうことも少なくないです。なので、周りの人も把握するのが難しくなります。

距離を取ったらモヤモヤが晴れた

友人たちには、何回か先生に「自分の行動に気をつけるように」と注意してもらいましたが、改善はしませんでした。なので私は、友人たちと距離を取ることにしました。

中3の誕生日に行った水族館。つらい時期に両親が連れていってくれた

保健室を利用させてもらい、そこで勉強したり、帰るときは用事と偽って1人で早めに帰ったりしました。すると、2年間苦しんだモヤモヤが浄化され、勉強や趣味に没頭できるようになりました。心配して声をかけてくれた他の子と仲良くもなれました。

無理に一緒にいなくていい

「思いやりのない行動」は、当事者たちにとっては普通なことで、周りの人もそれが当たり前と思っている場合もあります。「自分だけ感じ方が違うのかも」と、1人で抱え込んでしまう人もいると思います。ですが決して1人で苦しまず、誰かに相談したり、距離を取るなどの行動に移すことで、自分が楽に過ごせる方へ向かっていってください。