学校へ楽しいから行っている人もいれば、行かされていると感じている人もいると思います。私は元々、学校がとても楽しかったのですが、コロナ禍をきっかけに不登校状態に。私がどのようにして学校に再び行けるようになったのかお話しします。(高校生記者・彩織=2年)

コロナ禍をきっかけに不登校に

私は学校が大好きでした。友達と話したり遊んだりするのが一番の楽しみで、ほとんど休まずに通っていました。

学校に行くときに常に持ち歩いていた小説たち

しかし、中学1年生の冬、新型コロナウイルスが流行し始めました。学校は休校や分散登校。学年が上がっても、クラスメートと顔を合わせることもなく休校。そんな環境に私は適応できず、分散登校時もほとんど登校できていませんでした。ようやく通常授業が始まっても、クラスになじめず学校に行けなくなりました。

先生と交換ノートで気持ち伝える

そんな私が不登校を乗り越えることができた理由。それは家族と先生の支えでした。家族は学校に行けなくなったことを責める訳でもなく、家で自分のやりたいことをさせてくれました。

学校で支えてくれたのは、副担任の先生と保健室の先生です。私は感情を口で伝えるのが苦手で、それを知った副担任の先生は交換ノートを提案してくれました。私の話も否定せずに聞いてくれました。

中学校の先生と1年近くやり取りした交換ノート

性格に合った方法で導いてくれた

私は学校に行ってもなかなか教室には入れず、ほぼ毎日保健室登校や別室登校をしていました。しかし、高校受験もあり、「教室に戻らなくてはいけない」という焦りがありました。そんな中、副担任の先生は、担当科目の授業のときに迎えに来て、有無を言わさず私を教室に連れていきました。

先生とは入学当初から関わりがあり、私の性格をよく知っていました。きっかけがないといつまでも動けず立ち止まってしまうので、そのような方法を取ったのだと思います。少しつらいと思っていましたが、今考えると、それが教室復帰への一番の近道でした。

今、私は毎日楽しく高校に通うことができています。支えてくれた先生方に感謝すると共に、私も不登校の生徒を支えられるような仕事に就きたいと思っています。