世界の高校生が物理の難問を解いて競う第53回国際物理オリンピック(IPhO2023)が7月10日から17日に東京都の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催され、日本代表として高校生5人が出場。金メダルを2人が、銀メダルを3人が獲得した。文部科学省と物理オリンピック日本委員会が7月18日、発表した。
8日間に渡りさまざまな問題に挑戦
大会は大学などの教育を受けていない20歳未満が対象で、世界80カ国・地域の387人が参加。8日間に渡り、理論問題や実験問題にそれぞれ5時間かけて挑戦した。
日本代表全員がメダル獲得
日本は2006年から参加を開始し、毎年5人の選手を派遣している。今回の成績は次の通り(敬称略)。
- 田中優希(たなか・ゆうき=兵庫・灘高校3年) 金メダル
- 今村晃太朗(いまむら・こうたろう=香川・大手前丸亀高校3年) 金メダル
- 岩下幸生 (いわした・こうき=北海道・市立札幌開成中等教育学校6年) 銀メダル
- 喜多俊介(きた・しゅんすけ=東京・筑波大学附属駒場高校1年) 銀メダル
- 東川レオン(ひがしがわ・れおん=東京・筑波大学附属駒場高校3年) 銀メダル
喜多さんは昨年の国際物理オリンピックで銅メダルを獲得しており、2年連続のメダルとなった。
来年はイランで開催予定
2024年の第54回国際物理オリンピックはイランで開催される予定。