堀田月子さん(福岡県・筑紫丘高校3年)の写真作品「デッサン強化月間」を紹介します。美術部がデッサンに励む様子を撮影したこの作品は、第47回全国高校総合文化祭(かごしま総文2023)の写真部門に出品されました。どのように撮影したのか聞きました。

デッサン強化月間(第47回全国高等学校総合文化祭 写真部門出品)

美術部の「何気ない一瞬」を捉える

―教室で、高校生たちがデッサンをしていますね。何をテーマに撮影したのですか?

この風景は、美術部員の普段の活動の様子、集中している様子です。日常の「何気ない一瞬」を撮りました。

―あえて「狙った」写真ではなく、ありのままの学校生活の場面であることが感じられます。美術部を被写体に選んだ理由は?

実は私は写真部と美術部を兼部しているんです。文化部(美術部)の活動の様子をたくさんの人に見てもらいたいと思いました。

暗さと明るさのコントラストを表現

―電気を消した昼の教室の感じが印象的です。こだわったり工夫したりしたポイントはどこですか?

あまり被写体の近くに寄らず、美術室の入り口を開けて入ってきた「訪問者」の視点で撮りました。広い空間に、部員が「きゅっ」とまとまっている感じ、そこから、集中している感じを表しました。また、自然の光の中でデッサンをしている様子をそのまま撮影することで、暗さと明るさのコントラストを表現しました。

―撮影時、美術部員にはポーズなどのリクエストはしましたか?

特にリクエストはしていません。そうすることでデッサンをしている、自然な部活動の様子を撮れました。

人の作品をたくさん見て勉強

―よい作品を作るためのコツ、上達するためにおすすめの練習方法を教えてください。

他の部員や、市販の写真集など、人の作品をたくさん見て、構図や色合いなどを勉強しました。同じ被写体や同じ場所でも、たくさん写してみて、より良い作品を選ぶようにしました。