日本大学の2023年度の入学式が4月8日に行われた。入学者数は、16学部、短大、大学院をあわせて1万8349人。3部制で行われ、国内最大規模の入学式となった。

日大は、昨年7月に作家で卒業生の林真理子理事長が就任し、酒井健夫学長とともに「学生ファースト」を掲げた改革を進めている。

3部制で行われた日本大学の入学式(日本大学提供)

林理事長「どういう言葉が人を喜ばせ、傷つけるか知って」

「新体制」となって初めてとなった入学式で林理事長は入学者に向けて、学生生活をインターネット上の会話にあまり費やさないでほしいと話し、「とにかく外に出て、一人でも多くの先生や友人と会ってください。会ってたくさんの話をしてください」と呼び掛けた。そのうえで「世の中には、自分と似ている人もいて、全く違う人もいる。そうした当たり前のことが分かるのが、会話です。そして、どういう言葉が人を喜ばせ、傷つけるかも、知っていただきたい」と続けた。

入学式で祝辞を述べる林真理子理事長(日本大学提供)

酒井学長「大学時代の経験、生涯にわたり活用できる」

酒井学長も「百聞は一見にしかず、自分自身で直接ものを見て、経験し、体験してください。大学時代は、そのことが出来る時間的かつ気持ちの上での余裕がある時期だからです。そしてこの時期の一度の経験は、生涯にわたり活用でき、視野を広げる大きな要因となり得ます」とエールを送った。

入学式で式辞を述べる酒井健夫学長(日本大学提供)

入学式は放送学科の学生が司会を務め、大学旗の入場の際には芸術学部の教授と学生がフルートを演奏した。