大学生活の醍醐味(だいごみ)の一つである「サークル活動」。は思わぬ落とし穴が潜んでいます。飲酒の強要やカルト宗教やマルチ商法などに勧誘するなど「悪いサークル」に引っかからないための対策をお話しします。(コツカワ=大学1年)

「悪い」サークルに気をつけて

そもそも「悪いサークル」とはどんなサークルでしょうか。例えば、「〇〇のスポーツを楽しむサークル」とうたっていたので入ってみたら、飲み会しかしていなかったり、先輩にお金を巻き上げられたり、悪徳商法に手を染めていたり、宗教の勧誘をされたりなど、「たくさんのわな」があります。

そんなサークルに入らないようにするには、「新歓活動」で見極めることが大切です。大学入学時期の春に、サークルでは新入生歓迎活動(通称「新歓」)が行われます。サークルの魅力を新入生に伝え、「入サー」してもらおうと勧誘を積極的に行います。

新歓でサークルのよしあしを見極める(写真はイメージ)

この期間に、たくさんあるサークルのよしあしを見極めなければなりません。

新入生歓迎会は一人で行かない

新歓の時期は、新入生歓迎会という名目で食事会が開催されることが多いです。その中で先輩に飲酒を強要されたり、終電がなくなるくらいまで拘束されたり、明らかに高すぎる金額を請求されたりと、中身はただの飲み会だったという話をよく聞きます。

もちろん食事会に誘われたら、親睦を深めたり雰囲気を知ったりするために行ってみるのもありだと思います。しかし、思わぬ犯罪に巻き込まれないよう、「何人かで行く」など対策が必要です。

飲酒を強要するサークルも(写真はイメージ)

自分に合っているか見極めよう

参加する際には先輩に過去の活動内容をさり気なく聞いてサークルの雰囲気を掴んだり、「本当に自分がしたいことができるのか」を確認したりすることが大切です。

私が1年生だった昨年春はコロナ禍でした。大勢で集まる食事会は、健全で規則がしっかりしているサークルでは開催されないことのほうが多かったです。今年は規制の緩和が進んでいるので、どうなるか分かりません。

悪いサークルに引っかからず、皆さんの憧れている楽しくて充実した大学生活を送るために、今回の記事を少しでも参考にしてもらえたらうれしいです。