一橋大が2023年度に新設する「ソーシャル・データサイエンス学部」(募集人数・前期30人、後期25人、推薦5人)が人気だ。河合塾の共通テストリサーチによると、後期日程の出願予定者の半数を前期で東大理系を志望する人が占めるという。

一橋大志望者の動向についての河合塾の分析

共通テストリサーチでは、ソーシャル・データサイエンス学部の前期日程の志望者は173人で募集人数の5.8倍。一橋大の他学部より高い倍率だ。

注目されるのが後期日程試験。東大など難関大が後期日程試験の実施を取りやめる中、ソーシャル・データサイエンス学部志望者の半数を東大の理科一類または理科二類を前期で志望する受験生が占めた。

同学部の後期日程の配点1000点のうち、個別試験の数学が500点。選択問題として理系範囲の数学Ⅲも出題される可能性がある。「難関大理系志望者の新たな併願先になった」(河合塾の担当者)という。