慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の総合政策学部で学ぶまじめがね。さん(1年)の「大学受験体験談」を紹介します。高校3年の6月まで部活や生徒会活動に忙しく取り組みながらも、成績が上がらずつらい時期を乗り越え、総合型選抜(AO入試)で合格を勝ち取るまでの日々を振り返ってもらいました。

志望校探しは興味のある分野から

―どうやって受験大学・学部を決めましたか? 

学校でSDGsについて研究をしたときに、SFCの教授が書いた本を読んだのがきっかけです。学校の先生方からも進学を薦められました。

受験勉強で使っていた数学のノート

志望校に迷ったときは、気になる分野の新書などを調べて大学教授が書いている本から志望校を探してみるのもよいと思います。大学名でいきなり選んでしまうと、大学へ行くことの手段と目的が変わってしまうのでお勧めしません。そうなると模試の判定結果などで勉強のモチベーションが下がりやすいです。

模試を分析し苦手分野を把握

―成績を上げるのに効果的だった勉強法は?

模試の結果の分析をしたうえで苦手分野を把握し、基礎レベルから復習をし直しました。そこから発展レベルの学習をし、別解を考えるようにもしました。

―過去問など、受験する大学に特化した勉強は、いつからどのように行いましたか?

高3の9月初めに過去問を見て、時間を計らずにどこまで取り組めるかをまず確認しました。さらに勉強が必要な分野の復習をし、過去問をもう一度解きました。

まずは時間を計らずに過去問を解いた

―後輩におすすめしたい、時間の上手な使い方があれば教えてください。

ToDoリストを1種類ではなく、優先度や期間ごとに2種または4種作っていました。その中で、「数学の問題を5題」といった毎日最低限やることを決めておきます。登下校中にリスニングをするのもおすすめです。

ToDoリストをうまく活用

つらさは一人で抱えない

―受験勉強で苦労したこと、大変だったこと、不安だったことはありますか? それらをどう乗り越えたかも教えてください。

部活と生徒会を高3の6月までやっていました。どんどん忙しくなるとともに勉強時間が取れなくなり、模試の成績が停滞し始めたことで苦しくて泣きました。その時は職員室で先生方につらいと正直に告白。話したことで少し気持ちが楽になり、勉強により集中できるようになりました。

その後も集中力を持続させながら勉強に取り組め、偏差値はいきなり5ずつ上がりました。最終的に模試の判定はE判定からC判定となりました。

―受験直前期や受験当日、大変だったことややって良かったことを教えてください。

受験直前にどんどん不安になって、夜遅くまで起きるようになってしまったのはよくなかったと思います。勉強法とは少し違いますが、メンタル面を維持するために、手帳に偉人の名言を英語で書くようにしていました。