毎年この時期、「持久走」が恒例となってる学校も多いのでは。しかも嫌いな人がほとんどだと思います。でも、皆さんは「少しでも楽に走ろう」と思って走ったことはありますか? 「どうせつらいから」と初めから諦めてませんか? 今回は陸上部で長距離をやっている私が、持久走に苦手意識をもつ皆さんに楽に楽しく走れる方法を教えたいと思います。(高校生記者・ごぱん=2年)

【1】意識せずやりやすい呼吸を

呼吸は「鼻から吸うといいよ」と言われても、いざ苦しくなった時に「鼻から吸って……」なんて考えられないと思います。呼吸は意識すればするほど苦しくなってしまいます。

陸上の試合が行われる競技場

とにかく走る上で大切なことは「酸素を取り込むこと」。ちゃんと息を吐けば酸素は入ってきます。「2回吸って2回吐く」という作法のようなものにとらわれずに、自分が何も考えずに走れる呼吸の仕方で走るのが一番です。走っていてきつくなって息が荒くなってきたら、一度深呼吸をして、ちゃんと酸素を肺に取り込んでみてください。少しだけ呼吸が落ち着きます。

【2】ネガティブなことは考えない

長い距離を走るときに遅くなってしまう原因の一つが「ネガティブな気持ち」です。1人で走っていると、どうしても「きついなあ」とネガティブな考えばかりが出てきてしまいます。

そんな時は、同じくらいの速さの友達と一緒に走ってみてください。友達と一緒なら、「置いてかれたくない、負けたくない」と思えるはずです。

最後まで諦めない気持ちが何よりも大切です。走る前に友達と「今日はちょっと頑張ってみよう」などと前向きなことを話すだけでも嫌な気持ちは軽減されます。

【3】無理せず一定のペースで走る

初めから無理をして速いスピードで走ると、途中でどうしてもつらくなってしまいます。スタートからゴールまで、できるだけ一定のペースでテンポよく走り、急に速くなったり遅くなったりしないように、どのくらいのペースで走るのかを走り始める前に考えておくと良いです。

試合の前によく食べる補食

「少し楽に走れたかも」と走り終わったあとに思えたら、次の持久走では前よりも自信がつきもっと速く走れるようになれるはずです。ランニングは記憶力を高めるとも言われています。体育の持久走が終わっても、勉強の息抜きとして走る習慣をつけてみるのがおすすめですよ。