東海大学健康学部の西垣景太先生に、正しいウオーキングやジョギングのやり方を教えてもらった。第9回は、ケガをしやすい場所やケガをしたときの対策を紹介する。(構成・写真 小野哲史)

足の裏や足首など痛めやすい部位がある

健康作りを考えると、ウオーキングもジョギングも長く続けることが一番です。そのためには運動前にきちんとストレッチ(動きや反動のある動的ストレッチ)を行い、ケガをしないように努めます。とはいえ、ウオーキングやジョギングで手足の反復運動を繰り返すと、体に違和感や痛みが出てきてしまうこともあります。

ウオーキングやジョギングでは、足の裏、足首、アキレス腱(けん)、膝、股関節、腰などが痛めやすい部位と言われています。違和感や痛みの原因の多くは、正しい姿勢で正しく腕や脚を動かせていないことにあります。そのときはフォームを見直してみてください。

違和感あれば無理しない

体のどこかに違和感をあったら、運動の強度を下げ、痛みが出た場合は運動を中断し、しばらく安静にするようにしましょう。ウオーキングやジョギングをしたとき、自分はどの部分に疲労がたまりやすいか、違和感が出やすいかを確認しておくと、運動前後のストレッチでその部位を入念に行ったり、アイシングやマッサージでケアしたりするなど、対策もしやすいと思います。

にしがき・けいた 1981年、東京都生まれ。専門は運動心理学。現在は「運動経験と情動知能」や「幼少期の運動経験」に関する研究を行っている。