広島大学で学ぶ熱帯魚さん(理学部2年)の「大学受験体験談」を紹介します。医学部を志望していましたが、本当にやりたいことを自問自答し、納得いく進路選択ができたといいます。どんな勉強をしてきたのか、聞きました。

本当にやりたいことができる学部は

―どうやって受験大学・学部を決めましたか? 

もともとは中学生のときの医療ドラマをきっかけに、医学部を志望。しかし、だんだん医師への思いは薄れ、勉強へのモチベーションも下がってしまいました。「自分が本当にやりたいと思うことは何なのか」を自問自答し、医師ではなく本当にやりたいことができる理学部に志望を変更しました。

「自分のやりたいこと」ができる学部選び(写真はイメージ)

―進路選択に悩む高校生にアドバイスはありますか?

とりあえず志望している大学や学部について、今一度立ち止まって「今自分が本当にやりたいことは何か」「やりたいということは見えや名声のためではないのか」考えてみてください。それでも同じ大学や学部を志望するのであれば、覚悟を決めて勉強に励むべきだと思います。

特に志望が決まっていない人は、直接大学に足を運んで自分の肌で大学の雰囲気を感じたり、インターネットで調べたりしてやりたいことを見つけていくとよいと思います。

朝5時起きして効率よく勉強

―成績を上げるのに効果的だった勉強法を教えてください。

最も効率的だった勉強法は、朝5時に起きて勉強することです。夜は頭を使い切っていて、必然的に勉強の効率が下がります。一方、朝は頭がスッキリしており、学習効率は夜よりも高いです。勉強したことが頭にスラスラ入ってきます。

地歴公民などの暗記科目は、理解できなくても4周くらい高速でインプットとアウトプットを繰り返すと自然と頭に入ってきます。

英語は、スマホのメモ帳に英語で日記を書いていました。わけのわからない内容でも大丈夫。英語での表現力だけではなく、速読力も上がるのでオススメです。

―過去問など、受験する大学に特化した勉強は、いつからどのように行いましたか?

志望校の過去問は高3の9月に購入し、問題は解かずにザーッと眺めて大体どのような問題が出るのかを確かめていました。

実際に受験校に特化した問題を解き始めたのは、共通テストが終わった後です。過去問を解いたり、学校の補習に参加したり、それまで取り組んだ問題の確認を行ったりしていました。過去問に関しては、解けない問題があった時はその問題の出題分野の知識を一通り確認し、似た問題への対応力を養いました。

YouTubeで不安への対処法を学んだ

―受験勉強での不安とはどう向き合っていましたか?

元々自分はメンタルが弱く、不安を感じやすい性格でした。しかし、不安の対処の仕方をYouTubeで学び、試験本番でもベストパフォーマンスを発揮できました。

―受験直前期や受験当日、大変だったこと、やって良かったことを教えてください。

当日、受験会場へ向かうバスで、最初のバス停で降りるところを乗り過ごして終点まで行ってしまい、とても焦りました。受験の際は会場への行き方をきちんと把握しておくことを強く勧めます。

会場への行き方は念入りに確認を

―今だから言える、受験勉強での後悔を教えてください。

親から朝早く起きて学習に取り組むことを再三勧められていたにも関わらず、自分は夜型だからと意地を張ってなかなか実行しませんでした。親や先生など、自分のことを本当に思ってのアドバイスは「とりあえず取り入れてみて、合わなければ却下」というスタイルもよいと思います。