京都大学工学部に通うアリスさん(大学2年)の「大学受験体験談」を紹介します。高校2年生のとき、オープンキャンパスに参加したことがきっかけで志望校を決めたというアリスさん。どのようにして合格をつかみ取ったのでしょうか。

「ここしかない」高2で見つけた志望校

―どのようにして受験大学・学部を決めましたか? 

私が第1志望校を決めたのは高校2年生の夏です。オープンキャンパスで初めて訪れた大学の雰囲気が気に入り、志望するようになりました。

オープンキャンパスで訪れた大学に引かれた

2年生の間は他の大学や学部についてもインターネットなどで調べましたが、自分が4年間学ぶ場所として考えたときに「ここしかない!」と思い、3年生の春休みごろから本格的に目指し始めました。

―成績を上げるのに効果的だった勉強法を教えてください。

数学がとても苦手で、2年生ぐらいまでなかなかクラスの平均点を上回ることができませんでした。2年生の秋ごろから分からないところがあったら10分間は自分で考え、それでも分からなかったら解答を見る、先生や友達に聞く。そして翌日何も見ずに初めから解きなおし、というサイクルを続けるようにしました。

するとかなり効率が上がって、新しい問題を見たときにも「あの問題だ」とひらめくことが多くなりました。3年生に進級してからはクラス上位10位以内に入れるようになり、全国模試などでも順位がかなり上がりました。

本格的な志望校対策は3年から

―過去問など、受験する大学に特化した勉強は、いつからどのように行いましたか?

1年生の夏ごろから徐々に志望校別に集まって補習を受けたり、過去問を解いたりしていました。2年生からは教科によって先生が個別に添削指導をしてくれたので、週に1~2問ぐらいの頻度でさまざまな大学の過去問を解きました。

1~2年生のときは学校の勉強に専念(写真はイメージ)

3年生からは学校でも本格的に志望校別の授業が始まり、授業でも過去問を扱う機会が増えたので、授業で解いた問題を完璧に理解することに努めました。完全に自分一人で過去問を解き始めたのは3年生の冬ごろです。

―受験勉強で苦労したことを教えてください。

3年生の冬休み前までは学校の授業の予習や課題に追われて、なかなか自分の思い通りに勉強が進まず、「本当にこれで大丈夫なのか」と焦りを感じていました。しかし、気持ちを切り替えて授業の理解に専念する、と決めてからは精神的にも楽になり、模擬試験での成績も教科によっては15点ほど上がったりしました。

友達とクイズを出し合って対策

―後輩におすすめしたい、部活や課外活動などと勉強を両立できる、時間の上手な使い方があれば教えてください。

陸上部に所属していました。着替えやウオーミングアップなどの余裕があるときに、友達と次の単語テストに向けてクイズを出し合ったり、帰りながらその日の授業で分からなかったところをお互いに意見交換したりしていました。

友達とクイズを出し合って勉強することも

友達から聞いて、トレーニング後のストレッチ中に英語のリスニングをするようになったのですが、これが効果的でした!

―受験直前期や受験当日、大変だったこと、やって良かったことを教えてください。

受験本番、試験前日に新幹線に乗って1人で試験会場へ向かったのですが、新幹線の棚に置いた防寒具一式を忘れてしまいました。慌てて駅の係員の方に問い合わせましたが、荷物は1週間後ぐらいに自宅に発送ということに……。コンビニで買ったカイロで、なんとか試験中は寒さをしのぐことができました。

こうした予期せぬトラブルが起こったとしても、大体のことはなんとかなるのであまり心を乱されないことが大事だと思います。