私は高校受験の際、偏差値と知名度、大学受験のない楽さに引かれて大学付属校を志望しました。しかし、自分が将来何をしたいのか、そのためにどんな高校に行きたいのか、もっと「行きたい学校」のビジョンを持って志望校を考えるべきだったと今になって反省しています。そこで今回は、「こう考えて選べばよかった」と感じている高校選びのポイントを伝えます。(高校生記者・はるたま。=2年)

偏差値にとらわれて…深く考えずに志望校決定

特別行きたい高校が見つからないまま、「上位の公立高校」という漠然とした目標を持ち受験生に。

塾で使ったテキストの一部

明確な目標がないためモチベを上げるのは大変でしたが、周りが努力する姿や塾の先生に影響を受け、波はあるものの成績は上昇。両親や塾と相談した結果、中3の夏くらいに突然方向転換し、「大学付属高校」を目指すことを決めました。偏差値を上げることにとらわれ、受験勉強に疲れていた私。校風や学ぶ内容よりも「外面的なところ」……例えば、大学付属校、知名度、偏差値の高さに引かれたのです。

インターネットを使っての学校調べ

付属校に通っている今、後悔はしていません。ただ、考えてみると、大学の学部等もよく調べず、「外面的なことだけ」で志望校を決めてしまったのは、後悔が残ってもおかしくない、浅はかな決断でした。もっと早くから、真剣に志望校について考えるべきだったと反省しています。

パンフレットは鵜呑みにしない

私のように偏差値や知名度だけで高校選びをしないためには、どうすればよいか。まずは興味のある学校のHPやパンフレットをチェックが大切です。教育理念、授業内容や部活動など基本情報を得られます。ただし、基本的に「良いこと」しか書かれていないので、情報をうのみにするのは注意が必要。その際、自分がどんな学校に行きたいのか、ざっくり「行きたい学校像」をイメージしてみてください。 

学校見学で生徒の雰囲気をチェック

時間がある中1や中2のうちに、学校見学や説明会に行くのもおすすめです。実際の校舎や先生の雰囲気がわかります。通学時間も体感できるので、その学校に通う自分がイメージしやすいです。塾の先生曰く、登下校中の生徒の雰囲気を見ておくと学校の感じがなんとなくわかるそうです。

志望校を調べる際、「自分のレベルでは無理」と初めから諦めないこと。ぜひ自分の「行きたい」という気持ちを大切に、早くから志望校について考えてみてください。「将来どうしたいか」「何をやりたいか」いろいろな視点で考え志望校、併願校を決めると、推薦入試の面接などでも役に立つし、高校受験の結果に関わらず長期的に頑張る目標、モチベーションになります。

高校選びは自分の行動次第で、自分や将来と向き合う大事な機会の一つ。どんな高校に行きたいのか、将来の夢なども考えて「自分」にしっかりと問い、ぜひ心から行きたいと思える学校を見つけてください!