毎日学校指定の制服で通学している高校生が多いと思います。制服のメリット、デメリットについて、高校生記者たちに感じていることを聞いてみました。
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最大のメリットは「朝が楽」

今日はなにを着よう、なんて頭を悩ませる必要全くなし! 朝が楽なのが大きなメリットのようです。

毎朝服装に迷わずに済むのは大きなメリット!

着替えが楽ちん、意見多数

毎日服を選ばなくていい。オシャレが分からなくて流行に疎い私には助かる。(rim=1年)

朝は忙しいので、着る服が決まっているのは本当に助かります。(あや=2年)

着る服を毎日悩まずに済む。きょうだいの間で制服のお下がりを着回せ、お金と時間の節約にもなります。(kirari=3年)

事前に着るものを考えないで済むから、朝の着替えが楽。(尾崎達也=3年)

毎日の服装を考える手間が省けることは、メリットだと思います。(桜いをり=2年)

私服と違って毎日コーデを考える必要がないこと。ダサいかどうかも気にしなくていいし、朝の支度の時短になる。(ふうくあ=1年)

服を選ぶ手間が省けで便利なことと、学生の間しか着ることができない特別なものなので、学校生活をさらに謳歌(おうか)できる。(ゆぽ=3年)

「体温調節しづらい」のがデメリット

寒い日も、暑くて仕方ない時も、制服以外での調整がなかなかできず、つらい思いをすることも。

コートや防寒具にまで指定がある学校も(写真はイメージ)

体温調節しづらい

デメリットは体温調節がしづらいこと。特に夏だと外は暑いけれど教室はエアコンで寒く、対応しきれなくてつらい。(rim=1年)

悪い面は、体調管理がしづらい点です。制服着用が必須だと、登校時など汗をかいた時、簡単に着替えができません。(尾崎達也=3年)

デメリットは温度調節がしにくいこと。着られるアイテムが決まっているので、暑さ寒さに柔軟に対応できないところが困ります。(ふうくあ=1年)

ワイシャツの素材が最近の夏の暑さに適応していないなど、制服が気候に合っていないことは非常に問題だと感じます。(はるたま。=2年)

連帯意識が芽生える

制服は「●●高校の生徒だ」という看板を背負っているようなもの。責任感や仲間だという連帯意識が芽生えるという声もありました。

自覚と責任感が持てる

「コミュニティーに属している」と実感できることだと思います。学校を象徴する校章をつけた制服を着れるのはその学校の生徒のみ。誇りと自覚を持てると思います。(かな=2年)

自分の行動の一つ一つが学校のイメージや評価につながるので、責任を持つことができます。先日ボランティアに参加したのですが、「〇〇高校の生徒さんは高校生の間からいろんなことを考えていてすごいね」と言われ、「学校のイメージを上げることに貢献できた!」と少しうれしい気持ちになりました。(ちょこ=3年)

仲間意識が芽生える

電車内でスカートがめくれてしまっている高校生がいたとき、同じ制服だったので声をかけやすく、助け合うことができました。制服に統一することで経済的格差が顕著にならないメリットもあります。(こみりこ=1年)

The高校生な気分になれる

どんなに制服がダサくても「JKしてるな!」って気持ちになれる。制服で遊びに行けるから私服を着る機会がぐっと減ります!(りとるしゃけ=2年)

制服を着ていると「the 高校生!」という感じがしてうれしいです。写真を見返したときに記念になりそうだし、今しか着れない感じがいいと思います。(はるたま。=2年)

「いつも同じ服」の弊害

服装に対する意識が鈍る

TPOや人から見える印象を考えながらコーディネートをする、という機会が減ってしまう気がします。通信制高校に転校して私服通学になり、「会う人」や「行く場所」に合わせて考える大切さを実感しました。(桜いをり=2年)

没個性

デメリットは、個性を表現できないことです。レースのついたお姫様みたいなワンピースが好きなのですが……。(ちょこ=3年)

LGBTQ、ジェンダーフリーに対応していない

私の学校は夏服用のスラックスは導入されていないので、LGBTQのかたにとってはつらいと思います。(あや=2年)

ジェンダー平等が重視される現代で、制服を強制されるのは時代にそぐわないという見方もあります。(kirari=3年)