僕は「物流倉庫」「冷蔵倉庫」「イベントスタッフ」の3種類の派遣アルバイトを経験しました。働く現場で感じたこと、高校生のうちにアルバイトをする意味について、考えたことを伝えます。(高校生記者・古本屋の古書=2年)
派遣アルバイトは6つほどの現場で行いました。会社によってやり方や状況もさまざまなので、内容は一例として捉えていただければと思います。
事前に言われてない作業に困惑
物流倉庫では、行うのは検品作業のはずなのに、実際はずっとトラックから荷物を出す作業ばかり。事前に言われていたことと違いました。一緒に働いている人が下ネタ、セクハラ発言やイジリをしてきたので、自分には合わないと感じました。
冷蔵倉庫では、飲食店に卸す、ソースやしょうゆなど小売店にあまり出回らないものの仕分けや、小売店に卸す加工された食品、冷凍食品やアイスの仕分けを行いました。自分のペースで作業をするので、僕にとって最もやりやすかったです。肉体労働を行う現場は外国の方が多い様子でした。
人気のイベントスタッフにも挑戦
スポーツ大会や音楽ライブなどのイベント現場は、人気のあるアルバイトです。主にお客さま相手の接客にあたるので、得意な人には向いていると思います。ただ、一部のお客さまにモラルがないケースもあり、手を焼くことも覚悟する必要はあります。
一緒に働いた人から聞いた話になりますが、喫煙所以外で喫煙する人、酔っぱらい、注意されてもうるさいと言って聞かない人がいたそうです。
普通の生活は当たり前じゃない
今回登録した派遣会社では高校生だから給与が安いということはありませんでした。アルバイトを経験して、人々が普通の生活を送るために多くの人の労働が関わっていることを知り、「それが当たり前のことだなんて思えないな」と感じました。日々生活していく上で、この経験はとても有意義でした。
長期休みなどでアルバイトをしてみるのは、自分の可能性を広げ、社会を俯瞰(ふかん)することにもつながると感じました。