高校受験の合否にかかわる「内申点」。普段の授業態度や定期テストの成績が反映される点数だ。高校生新聞ではLINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の高校生215人に「高校受験時の内申点」について10月にアンケート。寄せられた声の一部を紹介する。(越沢琴奈)
8割超が気にしている
「高校受験」の際に、内申点を気にしていたか選んでもらった。「とても気にしていた」という人が最も多く50%。「少し気にしていた」人は35%で、内申点を気にしていた人は8割超だった。
内申点UPのために中学時代にしてたこと
中学時代に内申点を上げるためにしていたことを聞いた。
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①授業
■授業聞いてるアピール
授業は寝ずに、しっかり聞いているぞ、という姿勢を先生に見せること。(as・高校2年男子、埼玉)
■実技教科は楽しんで
実技教科は楽しんでまじめに授業を受けた。(よっともふぁみりぃー・高校3年女子、静岡)
■質問は頻繁に
授業で分からなかったところは、授業後先生に質問をするようにした。(高校1年男子、島根)
■志望校を先生に伝える
行きたい高校を先生たちに伝えて、テストをがんばったり、授業で発表したりしたら内申が急に上がった。(さんぱち・高校1年女子、愛知)
■授業の話し合いは積極的に
授業の話し合いでは、授業の内容を把握して積極的に話した。後はあまり無理せずほどほどの人間関係で過ごせば内申点に影響はない。(s!y・高校3年女子、静岡)
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②部活
■部活は3年継続
部活で大会に行けなくても3年間続けるのはとても大事。(みー太郎ぽんぽこ・高校1年女子、東京)
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③行事
■行事でリーダーに
体育祭では副団長、文化祭では合唱のパートリーダー、委員会で学年委員などを積極的にやっていた。(らんらんらん・高校1年女子、新潟)
内申点のモヤモヤエピソード
内申点にまつわるモヤモヤした思い出を聞いた。
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■ちゃんと評価してくれない
先生と相性が悪かった私は提出物もきちんと出してテストも90点以上取っていたのに、50点くらいの人より点が低く、すごくモヤモヤした。(ざわ・高校3年女子、福岡)
■先生が担当部活の生徒をひいき
音楽の先生が、吹奏楽部員にはテストが悪くても5段階評価の5を付けていた。吹奏楽部以外は95点以上を取っても4をとった人が何人もいた。(わいわい・高校1年女子、東京)
■実技で差がつく副教科にモヤモヤ
体育や家庭科などの副教科は実技メイン。みんなが器用にこなせるわけではないから「不平等だな……」と思った。(たぁこ・高校2年、新潟)
■「内申のためだろう?」疑われ
生徒会長に立候補した際、担当との面談で「内申のために会長になりたいんだろう?」と言われた。うそでも「自分の評価のためです」と言うまで家に帰してもらえなかった。(ミトツムリ・高校2年女子、東京)
内申点があってよかった
内申点制度があってよかったという声も。
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■安心して受験できた
三者面談の際、先生に「多少成績が落ちても内申点がバッチリだから安心して受験に挑んでいい」と褒められた。(しろ・高校1年女子、新潟)
■コツコツが報われた
数学は内申点として有効の中学3年2学期の成績が一番よく、それまでコツコツやってきたことが報われた。(とまとちゃん・高校1年女子、神奈川)
内申点制度に7割が「賛成」
内申点制度の賛否を聞いた。「賛成」が31%、「どちらかといえば賛成」が41%で、7割が内申点制度を好意的に見ていた。
内申点制度に対する賛否の理由を聞いた。
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【賛成】普段のがんばりが報われる
がんばったらがんばった分だけ自分に返ってくる。(高校3年男子、茨城)
【賛成】自分のがんばりが反映
内申点が勉強のモチベになっていた。自分のがんばりや成果が良くも悪くも目に見える形で表れるため、受験前とかは気合を入れるために眺めていた。(鍋・高校2年女子、東京)
【賛成】勉強が苦手でも希望がある
勉強だけでなく、自分の得意なことにフォーカスを当ててもらえる制度。少し勉強が苦手でも勝ち目があるため、希望をもってがんばれた。(トパーズ・高校1年女子、熊本)
【反対】教員の主観で判断される
担当教員によって感じ方が変わる。指導要領があったとしても、それ以前に教員のもつ軸を中心に判断されるので、主体性など、評価しにくい項目がある。(岩太郎・高校1年、埼玉)
【反対】学校によるばらつきが不公平
受験前に内申を上げる中学校もあるらしい。みんな評価基準が違うもので成績を比べる意味がわからない。(あかり・高校1年女子、愛知)
【反対】内申点に振り回される学校生活
内申点に振り回され、楽しい学校生活が送れないことがある。(ミトツムリ・高校2年女子、東京)
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