高校卒業後の進路を全く考えていなかった私が、アメリカの小説を読んだことをきっかけに中国語の勉強を始めて、将来の目標も見つけることができました。1冊の本の影響力を皆さんにご紹介します。(高校生記者·ささおか=2年、価格は税込)
アメリカの小説に夢中
『トワイライト』(ステファニー·メイヤー著、小原亜美訳、ヴィレッジブックス、上巻770円下巻748円)
私の人生を変えた本は、アメリカの小説『トワイライト』シリーズです。雨と霧の街に転校してきた普通の女子高生ベラと、ミステリアスな雰囲気をまとう吸血鬼エドワードの恋のお話です。
吸血鬼の世界にも秩序があり「好きな気持ちだけではどうすることもできない」という描写がいくつも出てきます。恋愛小説とひとくくりにするにはもったいないくらい、読了後にいろいろな考えが押し寄せてくる作品です。
将来の夢が見つかった
当たり前のことですが、『トワイライト』を読んで、日本語に翻訳されていないだけで世界中には面白い本があふれていることに気づきました。言葉が原因で面白い話を手に入れることができないのは、なんだかもったいないです。
またまた当たり前のことですが、そこで私は「だったら自分でその言語を理解できるようになればいいんだ」と思いました。これが中国語の勉強を始めたきっかけです。
なぜ中国語なのかというと、単純に人口が多いので作家も多く、面白い本がたくさんありそうと思ったから。そして「いつかは海外文庫を専門に取り扱う仕事をしてみたい」と思うようになりました。私にとっての大きな目標です。
私はなぜか吸血鬼と人間の恋愛小説を読んで、今現在の将来の目標が決まりました。なんにも目標がなかった私にとって、今目標があり目指すべき所があるのはとてもうれしいです。皆さんもぜひ、本に限らず映画、ドラマなどを見て、将来の目標を見つけてみてください。