生活していると嫌でも周りが目に入り、自分が周りよりも劣っているところに気付いて嫌になることってわりとあるような気がします。私も悩み続けた一人です。自己嫌悪や劣等感をどう乗り越えたか、お話しします。(高校生記者・からす=2年)
「周りは褒められているのに…」劣等感でつらい日々
あの子、また褒められてるな。あの子はいつも頑張ってる。
私は今まで褒め言葉をたくさん聞いてきました。でもそれは「自分以外に対してのもの」。苦痛でしかありませんでした。
外に出るたびに「周りの人の自分よりもすごいところ」に目がいってしまい、疲れて帰宅していた中学生の頃。嫌なことは紙に書き出してくしゃくしゃにするタイプだったので、ゴミ箱にはいつもくしゃくしゃになった紙が入ってました。
「人を良く見てる」のは私の良いところ
ただある日、書き出したままにしていた紙を見て、「自分って人のことをよく見てるな」って気付きました。自分には良いところがないと信じて疑わなかったので、すごく驚いたのを今でも覚えています。
今だから分かることですが、この時っていつもと見方が違っただけなんですよね。自分自身を第三者の視点から見て、いつもなら気付かなかったところに気付いた、それだけです。見方・考え方って大事です。
自分だけの良いところがある
物事の捉え方って一つじゃないと思うんです。例えば、周りをうらやむのは周りをしっかり見ているから、怒りっぽいのは自分の理想を持てているから、というように捉え方を変えられる気がします。その他のことも、たくさん捉え方があります。一つの物事に対していくつもの捉え方があって良いと思います。
それに、自分と誰かは同じ人間です。でも同じ人ではありません。得意なことも、言える言葉も、見ることができるところも、気付けることも全部違います。それだけ違うことのある他人と自分を比べても何にもなりません。
自分の思っている悪いところは案外良いところだった、なんてたくさんあると思うんですよね。自分には自分だけの良いところが必ずあります。比べる必要はないんです。自分を大切にしていいんです。