私は長年「顔のほくろ」がコンプレックスで、悩んできました。双子なので「ほくろがある方」と周りから言われ続けてきたんです。友人の一言で心が軽くなった経験を紹介します。(高校生記者・からめる=3年)
鏡を見るたび気になる「顔のほくろ」
私の口の横には、目立つほくろがあります。鏡を見るたびに目に入り、気になって仕方がありませんでした。ほくろを気にするようになったきっかけは、周りからの言葉です。

「ほくろがある方が私」と区別され
私は双子なので、周りから「ほくろがない方が姉、ある方が私」とに見分けられる場面が多くありました。はじめは特に意識していませんでしたが、繰り返し言われるうちに「そんなに目立つのか……」と気になってしまいました。
「その見分け方は嫌だ」と伝えても、「一番わかりやすいから」と軽く流されてしまい、ますますほくろが嫌になっていきました。
「むしろうらやましい」友人の言葉にびっくり
ですが、最近少しずつ自分のほくろが好きになりつつあります。きっかけは、高校で出会った友人の言葉でした。初めて話したとき、友人が私の顔を見て「いいほくろだね」と言ってくれました。私はそんなふうに思ったことがなかったので、「実はコンプレックスなんだ」とつい漏らしてしまいました。
すると友人は、「いや!そのほくろ、色気があって超いい!」と言ってくれたのです。「最近はあえてほくろを描く人もいるくらいだし、むしろうらやましいよ」とも言ってくれました。
「そう見える可能性もあるのか!」と驚きましたが、言われてみると少し見方が変わった気がしました。
たった一言で「受け止め方」が変わる
ちょっとした言葉がきっかけで、何かが気になりはじめたり、嫌いになったりする場面は多いと思います。でも、反対に、別の言葉がきっかけで受け止め方が変わる場合もあるのだと実感しました。
今も見た目の話題には少し苦手意識がありますし、ほくろへの思いも完全に変わったわけではありません。ですが、「これも自分らしさのひとつかもしれない」と思えるようになっただけで、心が少し軽くなったように感じます。
- からめる 東京都在住。カフェ巡り、キャンプ、ライブ、ギターなど趣味はたくさん。カフェでまったりするのが癒やしの時間。