第46回全国高校総合文化祭(とうきょう総文2022)の器楽・管弦楽部門が8月3、4の両日、東京文化会館(台東区)で開催された。出演した51団体の中から、札幌西高校(北海道)管弦楽団に話を聞いた。(椎木里咲)
初の全国の舞台に「刺激になった」
札幌西高校管弦楽団が演奏したのは、ブラームス作曲の「大学祝典序曲」。バイオリンやビオラといった弦楽器から、フルートやクラリネットといった木管楽器、トランペットといった金管楽器まで、あらゆる楽器が編成されたオーケストラの楽曲だ。
部長の伊藤汐音さん(3年)は「全国の舞台も東京も初めての経験で、とても刺激になった」という。
先輩の引退、人員不足乗り越え結束強める
同部は、1951年創部という伝統ある部活。部員は、取材時点で1年生から3年生まで合わせて63人。平日は弦楽器、金管楽器、木管楽器に分かれて練習し、その合間に個人練習を重ねる。休日は全体合奏することが多い。
「昨年一つ上の先輩が引退したときには管弦楽団の人員が不足し、手探りで活動している状態になった」(伊藤さん)と振り返る。そんな時期には現3年生で演奏スキルのある部員が中心となり、合奏の時間を増やすことで技術を高め、部のまとまりを強めていった。
コントラバスを担当している伊藤さん。オーケストラの魅力を「弦楽器、管楽器、打楽器、金管楽器などいろいろな楽器があるので、(楽器の組み合わせで)曲の強弱が表現できること」だと語った。