学校生活や習い事などで、周りと自分を比較してしまうこと、ありますよね。高校生記者3人で「周りと比較して落ち込む」ときに、どう自分と向き合うかについて語ってもらいました。(司会・構成 越沢琴奈)

睡眠で気持ちを「リセット」

―「自分のほうが劣っているかも」と落ち込んだとき、皆さんはどうしていますか?

Aさん(3年女子) なるべく気にしないように心がけていますが、そう思えば思うほど気にしてしまいがち。一度そう考えてしまったら、しばらくずっとそのことで頭がいっぱいに……。ですが、寝ることでリフレッシュできていると思います。

落ち込む気持ちを睡眠でリセット

Bさん(3年女子) 私も寝ます。寝るとスッキリする気がします。私の場合は、好きな音楽を聴くなど好きなことをして切り替えています。何日か引っ張ってしまいますが、割と早めに回復できる気がします。

A 私も好きなことをして気を紛らわしたりします。睡眠は大切ですよね。

C さん(1年女子) 確かに寝ることでリセットされること、とても共感できます! 劣等感から解放されるためにも睡眠は大切だと思います。

―みなさん、それぞれの対処法があるんですね。

C 私は人と比べたときに落ち込む気持ちもありますが、「自分の伸びしろ」だと捉えて向上心に転換することで、落胆のままに放置しないように心がけています。

B そう考えられるのはすごいと思います。私は、周りと自分を比べて劣等感を抱いて、負のループに陥りがちなうえに、あまり向上心を持ちにくくなってしまいます。

ライバルに教えてもらおう

前回の座談会では、特に自分の得意な分野でより「できる人」がいると劣等感を感じやすいという話題が出ました。みなさんはそんな時、どう自分の心と向き合っているのですか?

C まずはその劣っている事実を認め、どうすれば優れている人に追いつけるのか、調べます。実際に、その人に聞くなど試行錯誤することで、突破口を見いだすようにしています。私は身近な分野だからこそ、「自分が高みにありたい」と願うのは当然だと考えています。

だから、「劣っていて悔しい」と思えた自分に対して、まずは「その分野に積極性を持って臨めた自分」に対して誇りに思うようにしたいというのが念頭にあります。

―まずは自分を認めてあげる。そして、ライバルに聞くという2段構えですね。

A 実際にライバルから聞いて学ぶというのは、私には発想ができないことでした。ぜひやってみたい! ライバルと思って敵対視せず、「いいところをマネしようとする考え」はとても良いと思いました。

B たしかに、いいところをマネして自分のものにしていくことは、自分にとってプラスの要素になりますね。そして、パフォーマンスの向上につながると思います。そのためには負けたくないと思う気持ちが非常に大切だと思います。自分の中にも取り入れたいです。

ライバルから学び、次に生かす

できる限りの準備をする

―自分自身ができることとして、他に何があると思いますか?

A 私は負けず嫌いな性格なので、周りに勝つためにどうすればいいかを考えます。例えば、勉強であるなら予習をしたり、テスト前に入念に対策したり、なるべく負けて落ち込まないように心がけます。

それでも負けてしまったらしばらく落ち込むと思いますが、次こそは勝てるよう、再度どうすればいいか考え直し、また努力するというような流れです。

B 二人ともすごいと思います。私は向上心がなかなか持てないタイプなので、お二人のように優れている人のいいところに突破口を見つけるなど、向上心を持てるようになりたいです。