学校生活や習い事などで、周りと自分を比較してしまうこと、ありますよね。高校生記者3人で「周りと自分を比較して落ち込むこと」について語り合いました。(司会・構成 越沢琴奈)

得意分野で他人と自分を比べがち

―勉強に部活、進路選択……みんなの動向が気になってしまうこと、ありますよね。皆さんはどんな時に周りと自分を比べてしまいがちですか?

Aさん(3年女子) 周りの人が自分よりも優れていると分かった時です。

Bさん(3年女子) とても共感します。部活にしても勉強にしても、自分より上の人が圧倒的に多くて……。自分自身もあまり結果を残せておらず、どうしても比べてしまっています。

Cさん(1年女子) 私は自分があまり関わっていない分野での優劣はあまり比べないですね。得意分野など積極的に携わっている分野での優劣には比較しがち……。

A たしかに私に関係ない分野だったら、その人のすごさを素直に認められる気がします。

B わかります。体育などでも、部活などで力を入れている競技で自分のほうが劣っていると悔しいですが、関わりのない競技だと優れている周りのことを認められる気がします。

どんな時に周りと自分を比べがち?

 

ノートに劣等感の理由を書き出す

―劣等感を感じると気持ちが沈んでしまいます。周りと自分を比較して落ち込まないよう、心がけていることはありますか?

B 私は周りに比べて努力が少なかったんだと認めます。それだけでは疲れてしまうので、なるべく後はプラスの方向に考えを持っていくように心がけています。

Cノートなどに「なぜ自分はある対象に劣等感を抱いたのか」書き出します。気持ちをうやむやにせず明確にし、自分と向き合う時間をとることは有効な手だてだと考えています。自分に何が足りていないのか認識するためにもオススメです。

B 私も、ノートに書き出すのは良い方法だと思います。頭の中で考えるだけではなく、書き出すことは、自分の気持ちや考えを整理することにつながると思います。私も今度やってみたいです。

A 自分の弱さを認め、プラスに考えること。自分自身としっかり向き合うようにできるのは、とてもすてき!

ノートに書き出すことで自分自身と向き合う

私は私、他人としっかり線引きする訓練を

―高校時代はどうしても比べられる機会が多いですよね。みなさんが自分らしさを維持するためにどうしていますか?

A私はなるべく周りを気にせず過ごせるよう、「私は私、他人は他人」と頭の片隅に置いて過ごすようにしています。

B 私も、自分と他人は別の人間と捉えることは、とても大事だと思います。どうしても、他人が持っていて自分の持ってないものをうらやんでしまうときもあります。ですが、割り切ることで劣等感を抱くことも少なくなると思います。

C 自分という確固とした個を持つことは難しいですし、それは日常生活の中で揺らぐことが多いですが、しっかり区別をつけていかなければいけませんよね。そうした意識を普段から持つのはとても有効だと思いました。心に留めておきたいです。