鍛えられた足腰に新たな課題が見つかる大会となった

  【国体バスケ・全国未経験の好選手2】

偉大な先輩と夢見た日本一

大石雄輝(富山県#14  県立富山商業高2年)

――全国大会はどのようなものでしたか?

中学の時にジュニアオールスターの富山県代表に選ばれていたけど、震災で中止になってしまいました。だから今回が僕にとっての初めての全国大会です。観客が多くて、練習試合とか県の試合とは全然違っていて緊張しました。対戦した高知は、留学生のセンターを中心に中でやられて…。中でやられることは分かっていたけど、そこに目が行き過ぎてやられた場面が多くて、強かったです。

――高知県に66-75で敗れはしましたが、大石選手の低い姿勢のディフェンスには惚れ惚れしました。

姿勢を低くすることで、自分の心を高めていこうと思っています。

――決めるのが難しい、フローターのシュートを何本も決めていましたね。

中学1年生のときの北信越大会で、森井健太さん(京都・洛南高3年)がやっているのを見て、自分もやってみようと思ったのがきっかけです。コツはうまく言えないのですが…何度も練習して入る感覚を身に付けました。

――所属チームではどんなプレーヤーですか?

国体でも学校でも2番ポジションです。でもチームでは1番(ポイントガード)がいないから僕がやらんといけないので、大変。このチームはガードがいるから何も考えずボールをもらえばいいから、その分少し楽でした。

――富山県のエースで、U-18日本代表に選出されている馬場雄大選手(富山第一高3年)は中学の一つ上の先輩にあたります。

はい、そうです。今回、中学校以来一緒にプレーしました。中学校を思い出して、すごく楽しかったです。中学の時は北信越大会の一回戦で本丸中(新潟・新発田市立本丸中)にあたって負けてるんです。その悔しさがあるので、今度こそ2人で日本一になりたかったんですけど…。だから悔しいです。

――今後の目標を教えてください。

新人戦と春季大会、あとインターハイ予選、ウインター予選で全部優勝して、全国でベスト8に入ることです。センターコートでプレーしたいんです。あと、来年の国体は少年男子が全県開催なんで、それも頑張りたいです。

(文・写真 青木美帆)

■大石雄輝(おおいし・ゆうき)

富山・富山市立奥田中出身。174センチ。小学3年生からバスケットを始める。ポジションは国体チームでも所属チームでもガード。攻守ともにアグレッシブな姿勢が光った。11月のウインターカップ予選では、近年全国大会の常連となった富山第一高と対戦する。勝利し、本戦出場を狙っていく。