高校選びというのは、自分の人生にとってとても重要です。私は通信制高校に魅力を感じて第一志望にしていたのに、親や担任に止められて諦めました。今本当に行きたい高校を選べなかったことを後悔しています。(高校生記者・りとるしゃけ=2年)

通信制高校に魅力を感じ

私は、コロナ禍で休校中という異例な状態で、中学3年生を迎えました。5月から徐々に学校がスタートすると、以前の生活とは一変。休み時間は自席で過ごしたり、友達との話し合いをする学習がなくなったり……。学校へ行く楽しさを忘れ、勉強への意欲も無くなってしまいました。

勉強への意欲が無くなってしまった……

そんな時に出会ったのが、私立の通信制高校。その学校には、小学校のときに関わっていた先生がいました。選べる学校行事が多く、友達がたくさんできるというところにもひかれました。

私は「この高校に行こう」とひそかに決意。夏から11月ぐらいまで、何回もその通信制高校のイベントに参加しました。そこで新たに友達ができ、先生方とも仲良くなり、自分の中ではもう「通信制高校」一択でした。

担任や親が止めに入り…

夏休み前の担任との面談で「通信制高校に行きたい」と意志を伝えましたが、本気にしてもらえません。両親などからも「全日制の学校に行きなさい」とたくさん言われました。

「もう自分は通信制高校に進めないな」。他の高校を探し始める中で、「心理学を学びたい」気持ちが芽生え、出会ったのが公立の総合学科がある高校でした。

周りからの批判は大きかった(写真はイメージ)

うらやましくてたまらない

本当に行きたかった高校をあきらめ、今の高校に通って、もちろん楽しいこともあります。ですがやはり、学校行事などが少なかったり限られたりして友達ができにくかったり、中学校とのギャップが大きかったりするなど、しんどいことの方が多いです。

私がいいなと思っていた通信制高校に通ってる友達を見ると、体験授業や体験行事などのイベントでできた友達と今も仲良くしていたり、コロナ禍でも工夫してたくさんの行事ができていたり、先生方との距離も近そうで……とてもうらやましくてたまらないのが正直な感想です。

「行きたい」気持ちを大切にして

高校選びは、本当に大切。もちろん、学費を出す親にも意見を言う資格があるかもしれません。ですが、本当に行きたい高校に行かないと必ず苦労すると感じました。本当にたくさんの種類の学校があります。自分の行きたい高校を探し当て、誰に何を言われてもブレない気持ちも大切だと思います。