厚生労働省が公表した統計によると、2021年(令和3年)に生まれた日本人の子どもは81万1604人だった。前年より約3万人減って統計を取り始めてから最少となった。
一人の女性が一生のうちに産む子どもの数を示す合計特殊出生率は1.30。6年連続の減少で、過去4番目の低さだった。
死亡数は、143万9809 人で戦後最多だった。死亡数から出生数を引いた人口減少数は62万8205人で戦後最多だった。
婚姻数は戦後最少の50万1116組だった。今後の出生数に影響する可能性がある。
厚生労働省は、出生率の低下について、出産年齢の女性の減少や晩婚化に加え、新型コロナウイルス感染症の流行への不安もあったのではないかとみている。
急速な少子化は、将来の日本の社会経済活動をゆるがしかねない。政府は少子化対策を進めていく考えという。
これまでの出生数の推移は次の通り。
- 1965年 182万3697人
- 1975年 190万1440人
- 1985年 143万1577人
- 1995年 118万7064人
- 2005年 106万2530人
- 2015年 100万5721人
- 2018年 91万8400人
- 2019年 86万5239人
- 2020年 84万835人
- 2021年 81万1604人
詳細は、厚生労働省の「人口動態統計」を参照。