私は高校入試で、数学以外の科目は 80~90点台でしたが、数学だけ55点でした……(合格者平均は約70点)。しかし試行錯誤の結果、定期テストで平均より少し上となり、評定平均4、模試偏差値65くらいを取れるようになりました。その方法について紹介します。(高校生記者・みかみ=3月卒業)
なぜ苦手か分析してみたら
数学が苦手だった原因を分析してみました。「解けない問題の解答を丸暗記しようとしていたこと」「解答用紙やノートがうまく使えないこと」「暗記するなという言葉を曲解し、復習せず思考停止していたこと」とわかりました。そこで、主に次の4つの方法を実践してみました。
【1】自分の言葉に変えてみる
まず、私には数学特有の言い回しが難しかったので、問われた内容を自分の言葉に変えて、問題集に解答の流れを書き込みました。そしてセルフレクチャーという方法で、問題を見て瞬時に答えが導き出せるようにしました。
周囲に人がいなければ、ブツブツ言うか大げさにしゃべって聴覚も使うと良いです。
【2】ノートの書き方を工夫
次に実際に問題を解くとき、式やグラフ、説明の位置を決めて整理しました。グラフは左側、説明は右側、筆算は右端、のような感じです。
数式だけでは解答中に迷子になるので、各公式を使う理由等をこまめに書きました。ノートは2分割し、左上から右下に使いました。
【3】ミスの原因を分析
私は計算ミスもひどかったので、ミスの原因を細かく分析し、「△符(符号ミス)」のように印を付けました。間違えた問題は直後に解き直し、青ペンで丸を付けました。
空き時間はほぼ数学に費やし、定期テスト前は範囲の問題集を2~3周しました。主に塾の先生に質問し、必ず詰まった箇所を明確にし、分からなければ3回くらい聞きました。
【4】数学の本を読んでみる
また、私は長年、先生や親から「数学の先生は元々数学が得意だから」「自分も学生時代数学が苦手だったから仕方ない」などと言われていたのですが、それらは理系の人を否定しかねないし、単純に腹が立ったので、本という側面から数学に近づいてみました。
『直観力を高める数学脳のつくりかた』(河出文庫)、『数学と恋に落ちて』(岩波ジュニア新書)の2冊を読んで、授業直後に復習し各単元の全体像を見通すことを学びました。
数学が好きになれたよ
そんな感じで、最終的には中学のときよりも数学が好きになりました。探せば丁寧な動画や参考書があったし、塾の先生に「高校数学は頑張れば偏差値70くらいとれる」と言われたのも大きいです。本当につらいときはパズルだと暗示をかけました(笑)
私は文系だから直接数学を使うことは少ないけど、段取り力と自信がつきました。皆さんも数学、頑張ってみませんか?