第1志望の高校に不合格となり、ショックと恥ずかしさで泣いた日もあるという寝子さん(高校2年女子)。今は楽しく学校に通っています。「気持ちを切り替えて前向きに過ごすことの大切さ」について話してくれました。

周りに流され実力上の学校を受験、不合格…

私の通っていた中学校は、生徒の約9割が県内高偏差値TOP3を志望するような学校。私も周りに流されて、自分には少し難易度が高めの高校を志望校として選択し、そして落ちました。

人生で初めてあんなに嫌いな勉強を頑張ったのに、受からなかったショックと悔しさ、恥ずかしさで涙があふれました。入学式の日も「あぁ私はやっぱり落ちたんだな」と実感させられ、写真撮影の顔が引きつっていたのを覚えています。

勉強道具

友達でき「この学校で良かった」

ですが、今では気の合う友達ができて、日々楽しく過ごせています。学校は大学付属校で、良い成績を残せば推薦で進学できるという特権もあります。もしあの時落ちていなければ、大学受験に向けてまた嫌いな勉強を今の時期から始めていたことでしょう。

今でも心残りはありますが、大学進学のことを考えても、今の高校に来てよかったと思えています。あのまま受かっていれば大半が小中同じ学校の人になっていたので、新しい友達ができたのも良かった点です。

いつも使っているリュックサック

悔み続けないで前を見て

ここからは、第一志望以外に通うことになった新高校1年生のみなさんへアドバイスです。

受験勉強では必ずしも報われるとは限りません。自分ではとても頑張っているつもりでも、周りの人はそれを上回る頑張りで追い上げ、追い越していきます。

不合格の文字を見たその瞬間は、「自分の今までの頑張りはなんだったのか」と絶望と悲しみにあふれると思います。ですが、長い人生で見ると、案外そんなにたいしたことでもない。「落ちた方がかえって良かった」なんて私みたいな場合もあります。

落ちて悔やみ続けるのではなく、同じ思いを二度としないように、次の目標に向けて高校1年生の時から準備をしてください。早めの進路決定が、これからの高校生活や定期テストのやる気に大きく関係してくると思います。一緒に頑張っていきましょう!(高校2年・寝子)

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