高校受験では、実力相応の学校を選ぶか背伸びをするか、迷いますよね。私は実力より上の高校に憧れ、なんとか合格。理数教育に力を入れている高校なのに、私は数学が苦手。模試での校内順位は散々な状況ですが、楽しく学校に通えてる理由を伝えます。(高校生記者・Yona=1年)

内申点が悪く高校選びに苦労

高校受験ではほとんどの場合、内申点も加味して合否が判断されます。私の成績はとても悪く、3年生の前期には、実力よりレベルの低い学校に行かざるをえない状況に追い込まれていました。

内申点が悪く、高校選びに苦労した

負けず嫌いな私はそれが許せず、塾の先生に相談をしました。すると、内申点があまり結果に響かない学校の受験を勧められました。有名な高校だったので名前は知っていましたが、調べているうちに段々と、「どうしてもこの学校に行きたい」という気持ちが芽生えました。猛勉強の末、なんとか合格しました。

実力以上の高校へ、校内順位は散々だけど

しかし、入学してからは毎日圧倒される日々。私は数学が苦手ですが、学校が数年前から理数教育に力を入れ始めたこともあり、周りは理系ばかり。模試の校内順位も、数学はほぼ学年ビリでした。

「それはつらいだろう」と思われるかもしれませんが、中学生のときよりも楽しく学校に通っています。数学の授業で一番前の席になってしまったときは、悪い点ばかりとっている申し訳なさから先生の顔を見れませんでしたが、それ以外で居心地の悪さを感じたことはありません。

学力が足りていない所はありますが、自分よりも頭のいい人たちに囲まれて勉強するのは、知らないことをたくさん知ることができて、とても新鮮な気持ちになれます。中学校の友達で、勉強についていけないことが嫌でレベルを落として受験した子によると、テストで高得点ばかり取るものの復習をしなくなり、「井の中の蛙(かわず)」になってしまうそうです。

「行きたい」気持ちを大事にしてほしい

これから学校を選ぼうとしている中学生がいたら、自分の行きたい高校を受験してほしいと伝えたいです。

行きたい高校に進んでほしい

私はですが「落ちるかもしれないから」「勉強についていけないとつらいから」という理由で少しレベルを落としたりしないで良かったと思います。たとえ学年ビリでも、楽しく学校には通えています。

受験校を決めるのはとても大変で、たくさん迷うと思います。しかし、自分の「行きたい」という気持ちを大切にすれば、おのずと道は開けてきます。